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第298号 「ICカード、ケータイ、Web等々、クロスメディア広告の時代」
[2008.04.16号]
京葉線の検見川浜駅から蘇我よりに1駅行った海浜幕張の駅前に、イオンがある。駅前には、東京三菱UFJやみずほ、千葉、京葉に、ゆうちょ銀行もあり、検見川浜駅前よりもかなり開けている。イオンの入り口の京葉銀行のATMで、通帳のチェックをして、地下1階の食料品売場に降り、何かおいしそうなものはないかと物色していると、「ピンポンパン~」とチャイムが鳴り、名前を呼ばれた。<忘れ物だ。さきほどのATMのところに何か忘れた。> 急いで、階段を駆け上がり、中央の受付に行った。通帳2冊と、カードが1枚入った小袋を忘れていた。名前をいって、返してもらった。現金が、入っていなかったからよかった、のかも知れないし、現金が入っていても、心有る方が、届けてくれたかも知れない。
場所を移動するときは、後を振り返り、忘れ物がないかどうか、指差し確認をするということは、常に心掛けてきたことだが、最近どうもあやしくなってきた。加齢による影響なのであろうか?
先日も、近くの美浜区役所に住民票を取りに行く途中で、手前にある美浜郵便局に入って、振込みを1件したあと、17万円を引き出し、そのまま窓口に行って、16万9000円ほどの支払をしようと17万をそっくり渡すと、数えていた新入社員らしい女性が「あれっ」という。15枚しかないという。<おかしいな。どこかポケットにしまい忘れたかな?>と思ったが、目の前の女性は待っているので、とりあえず、別の用途に用意してあった、5万円から1万円札を2枚抜き取り、手渡すと、<あっ!ATMで取り忘れたのでは!?>と気がついた。しかし、すでにATMには、お金は残っていなかった。
<自分で引き出したお金をATMの出し入れ口に忘れるなんて、信じられない!>と自己嫌悪に陥った。
たしかに、「取り忘れにご注意ください」とATMは、叫んでいた。しかし、お金は、全部取ったつもりになっていて、まさか自分が取り忘れるなんて思っていないので、カードを引き抜くのを「忘れるな!」といっているのだと思い込んで、カードと支払明細を手にとり、数字を確認しながら、ATMを離れた。
ATMに人が並んでいて、混んでいれば、衆目の中、次の人が、「忘れてますよ!」と声を掛けることもあるだろうが、その日は、4月4日の平日の午後。ガラガラに空いていて、並んでいる人はいなかった。
<なんてこったぁ~! 2万円といったら、大金だ。国民年金を1か月分払っても、5000円はお釣りが来る。辛口一献だったら、20パック、4か月分だ。アサヒの極旨だって、500ml6本セットが20セット買える。こちらも4か月分だ。ちょっとおんなのこのいるお店にいけば、パッと消えてしまうくらいの額だが、居酒屋だったら、3回はいける。う~!>っと、悔やむが、あとの祭。まあ、2万円ですんでよかった、と思うことにしよう。(ちなみにケーブルテレビも4か月分だ。新聞は、5か月分)
しかし、美浜郵便局のATMのおいてある場所は、なんとなく薄暗い。だから、取り忘れた、というつもりはないが、『お札や硬貨の出し入れ口の中に、人間が手を入れると、ランプが点いて、手元を明るくする』という改良をメーカーに求めたい。1台300万円~500万円するというATMのマシーンにセンサーを少し増やして、人間の手を感じたら、ランプがついて、明るくなる。取り忘れがあったら、警告音を発する、あるいは「お金が残っています」と具体的に知らせる、というようなソフトを組み込むことはそんなに難しいことではないだろう。
「取り忘れに注意しましょう」なんてアナウンスは、耳に入っていても、振り向かない。「お金が残ってる!」と具体的に声を掛けられて、初めて「ハッ!」とするものだ。
いつだったか、ある講演で、「光電話なのだから、電話が掛かってきたら、電話機自体が光る電話機があってもいいのではないか」と話したことがあった。その話がヒントかどうかはわからないが、半年ほどして、「光る電話機」が本当に市場に出てきたことがあったが、あれは売れたのかな。
まあ、今回の「ATMのお札や硬貨の出し入れ口の中が、手を入れると明るくなる」というアイディアは、ゆうちょ銀行側が、こうした改良を加えて欲しいというのか、あるいは新しい端末の入れ替え需要を狙うメーカーサイドから、利用者の視点で、改良を加えてみたというメーカー努力を売り込むのか、どっちだろう。
まあ、何も変わらない、というのもあるけど、きっと変えた方が、ゆうちょ銀行のイメージアップにもつながるのではないかな。
「竹薮にキラリと光るかぐや姫」みたいな感じで。(い)
(う~ん。ベッキーのデジ川柳が、3月だけの企画かななんて思っていたら、4月もお題が出て来て、このところ、夜、ふとんの中で、ウンウン考えてから寝るもんだから、どうしても、何か考えて出て来る言葉が、5・7・5になってしまう) http://digisen.jp/unsupported.php
【目次】
◆1.ケーブルテレビ事業者40者がWiMAX事業申請
◆2.加東ケーブルビジョン、ケーブルネットワーク淡路、㈱テレコムわかやま、長門市が、
JC-HITSサービスを利用開始
◆3.JC-HITS、登録IC カード数100 万枚突破!~4 月より「エラボ通販」トライアルを開始~
◆4.地域の子供たちと動物園のデジタルコンテンツを制作・全国に情報発信!
情報通信月間参加行事「須高情報通信フェア2008 ICTデジタルワークショップ」開催
◆5.経営委員会NGF(次世代フォーラム)-WGから業界統一活動として「普通救命講習」を推進
◆6.MediaCatインターネットサービスに「120Mコース」登場
◆7.PASMOリーダ付きディスプレイを活用した動画交通広告の実証実験
~滞留時間の長い駅ホーム待合室などに設置することにより広告効果を高め、PASMO を
タッチするとクーポンなどを取得できる機能~
◆8.クロスメディア型広告の企画制作・販売モデルを展開!NANO ぴあ、ジャパンケーブルネット、
ジェイ・マーチのコラボ企画。大手化粧品会社の新商品プロモーション企画をリリース!
◆9.「NHK オンデマンド」、J:COM オンデマンドで配信決定。
2008 年12 月開始予定『見逃し番組サービス』もスタート
◆10.J:COMの地上デジタル放送の普及促進に向けた取り組み
◆11.@NetHome・ZAQ、スケジュール管理ツール『@myカレンダー』の機能を拡充
◆12.@NetHomeとZAQ、加入者向けポータルサイト、トップページを全面リニューアル
◆13.デジタルテレビ極微小電力局用小型・低価格の屋外型中継局送信機を開発
◆14.地上デジタル放送受信のための共同受信施設用増幅器を開発
◆15.NTT、「次世代サービス共創フォーラム」開設
~次世代ネットワーク(NGN)の特長を活かした新サービスの共創~
◆16.NTT東日本のフレッツ光契約者数500万突破!
◆17.第9回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査
~動画共有サイトの利用者は6割。10代の25%以上が、ほぼ毎日利用~
◆18.第10回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査
~約半数がブログまたはSNSを開設(参加)、併用が17.6%~
◆19. 最大のインターネット家電製品はブルーレイDVDプレーヤ/レコーダ
◆20.オペレータと消費者に好まれるフェムトセル
◆21.2011年までに26億以上のモバイルチケットが発行され、モバイルチケット発行は主流になる
◆22.IPマルチメディアサブシステムの潜在的収益は3000億ドル
◆23.≪NHK放送研修センターセミナー≫
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