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第301号 「日本のケーブルは、地デジを追い風にどこまで伸びるのか」

[2008.06.15号]

 6月6日深夜。風呂上りに、テレビのリモコンの電源を入れると、NHK総合の「日付が変わって6月7日午前0時のニュースです」というアナウンサーの声が聞こえてきた。
 アサヒの極旨のプルを開けて、コップにビールを注ぐ。ずいぶんと長い間、アサヒスーパードライを愛飲していたが、さすがにコスト見合いを考えて、半年ほど前から、500ml缶6本単位で、500円ほど単価を落とすことになった。その昔、NHK会長になられた福地茂雄さんが、アサヒビールの会長だったときに、年末のあるパーティーでお会いし、「毎晩ドライを飲ってます」と話すと、にこやかな顔をされていたが、今は、たいへんに厳しい顔をされている。

 この極旨のすぐ後に、クリアアサヒが出て来て、テレビ宣伝もあいまってか、スーパーの店頭では、クリアアサヒの品揃えが目立つ。極旨は、棚の奥に隠れていたり、「極旨ないですか?」と聞くと、倉庫から出してくるという具合で、あまり羽振りがよくない。しかし、飲み比べてみると、極旨の方がドライに近いと感じるので、極旨を常飲している。まあ、「ドライもどき」といってしまってはいけないのですが。

 行きつけの酒屋さんで、「極旨はあまり出ないのですか?」と聞いてみると、「そんなことはないが、クリアアサヒの方がやはり出る。棚には各社の商品を並べなければならないので、どうしてもスペースが足りなく、裏の冷蔵庫にしまっておくということになる」という。書店の棚と同じだ。まあ、ビールは、テレビでの広告宣伝も盛んだから、返品なしにそれなりに販売されるだろうが。

 ニュースが終わると、「地球エコ2008 とくせん・Nスペ北極大変動」が始まった。しまった、と思った。気になるテーマだし、明日は土曜日。しっかりと腰を下ろして、長々とみてしまう、という予感がする。HDD内蔵STBで録画して、タイムシフトで視る、という手もあるが、もう容量はいっぱいで、どれを消そうか、いまから検討するのも面倒だ。ということで、覚悟を決めて、落ち着いて視ることにする。1時くらいには寝るつもりで。

 ところが、①氷が消える「子グマを襲う温暖化」が終わると、ほどなく②氷が消える「加熱する資源争奪戦」が始まり、それも視てしまった。しかも、それに続いて、「Nスペ プラネットアース」の後半が始まり、もうとことん視なければ気が済まない状態になってきて、最後まで視る。「地球危機3連発」みたいなものだから、それなりに、酔いが回った頭で、「これから、地球はどうなってしまうのだろう」と考える。答えが出るはずもないのだが、それなりにどんよりとした感じに包まれていると、その雰囲気を払拭するように、サラリーマンNEOが始まった。嫌いじゃないので、結局、口直しみたいに視て、番組が終わる頃には、始発電車が走り出した。
 1日の平均テレビ視聴時間3時間半強のノルマを果たしたような感じだ。

 しかし、それにしても、北極の氷がすごい勢いで消えていることには驚いた。餓死する北極クマの姿は、人類そのもので、なんともいえないものを感じる。昔、誰かが「まだ間に合うはもう遅い」といっていたが、その言葉を借りれば、もう遅いのかもしれない。しかし、何かをしなければならない。

 ジャパンケーブルキャストが主催している「ベッキーのデジ川柳」の4~5月のお題のイラストのひとつに、中華テーブルほどの氷に乗った後姿の白クマが、小さくなった氷山を眺めるシーンがあったが、人類も同じ状況に置かれているわけだ。

 「どうしたらいいんだ?」なんて思っていても、時計の針は回る。「その時、歴史は動いた」風にいえば、「その時、地球は終わった」という瞬間は来るのかもしれない。地球は、終わらなくても、人類の終焉はあるのかも。それとも、ノアの箱舟で、また新しい歴史の1ページが始まるのか。(い)

【目次】

◆1.「ケーブルテレビがつなぐあなたと未来」をテーマに「ケーブルテレビショー2008」開催
◆2.「第20回ケーブルテレビ功労者表彰」の受賞者決定
◆3.平成20年(第4回)「社団法人日本ケーブルテレビ連盟
   『ケーブルテレビ事業功労賞』」表彰(連盟表彰)
◆4.「第7回CATV技術選奨」発表
◆5.連盟が、ジャパン・コンテンツ・ショーケースへコンテンツ情報提供
◆6.SCN がCTY コミチャンとデータ放送へのコンテンツ提供を開始
◆7.㈱ケーブル・ジョイが、JC-HITS サービスを利用開始
◆8.ケーブルテレビの自主制作チャンネルイッツコムチャンネルの地上デジタル放送開始
◆9.マスプロ電工、全国初のギャップフィラー 装置を製作・納入
◆10.メディアキャスト、東京ビックサイトと名古屋のCMSデータセンタを結び、
    ケーブルテレビショー会場5ブースでのコンテンツ広域連携配信実験を実施
     ―複数のCATV局が、コンテンツ素材を活用し、オリジナル番組制作、マルチメディアへ
       展開する先進的な仕組みをデモンストレーション
◆11.NHK研修センターセミナー

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