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第310号 「インターネット対応テレビにLANケーブルを挿すのは誰か」

[2008.10.24号]

 検見川浜の駅から、JR京葉線を下ると、稲毛海岸、千葉みなと、そして終点蘇我になる。いろいろなビックイベントが開催される幕張メッセの下車駅は、東京から、検見川浜駅のひとつ手前の海浜幕張駅である。
 9月30日から10月4日までの5日間は、アジア最大の家電ショー「CEATEC JAPAN 2008」が開催された。そして、翌週、9日から12日までの4日間は、「東京ゲームショウ2008」が開催された。いずれのショーも19万強の来場者を記録するたいへん大きなショーである。まあ、規模が一桁違うのが、150万人規模の来場者を記録する東京モーターショー。第41回目は、来年2009年の10月21日から11月8日まで開催される。10月19日現在、開催まであと370日ということだ。その他にも、いろいろと大きなショーが開催されている。その度に、東京に向かう午後5時から7時くらいの電車は、押すな押すなの大混雑になる。
(加えて、土日のお昼頃、平日の夕方、千葉ロッテマリーンズの主催試合がある日は、大勢のロッテファンやアウェイチームファン、野球ファンが押しかけて、海浜幕張の駅はごったがえす。)
 みんな、会場で集めた資料を片手どころか両手に持っている人もいるから、自分のスペースを確保するのが大変だ。しかし、そこはお互い企業戦士のサラリーマン。じっと東京までの狭い空間を我慢する。
 途中の南船橋から、JR武蔵野線に抜ける人もいるので、少し空間に余裕ができるが、しかし、それも束の間、舞浜駅から東京ディズニーランド帰りの大勢の老若男女(大半は若い女性のグループが多い)が乗り込んできて、あっという間に、元の押すな押すな状態に逆戻りになる。これは、新木場駅に着くと、東京メトロ有楽町線に抜けたり、TWRりんかい線に抜けたりする人がいるので、そう長くは続かない。
 こうした混雑を尻目に、席を確保して、荷物を膝の上に置き、こっくりこっくりと舟を漕いでいる人もいる。混雑をものともせず膝の上のパソコンを叩いている人もいる。あるいは、同じ会社と思われる若い男女数人が席を確保し、早速に情報交換していることもある。
 この人たちが、どうやって、席を確保するかというと、下り電車にひと駅かふた駅、あるいは終点の蘇我まで行って、反対方面の上り電車に乗り込む。そうすれば、東京までの40分ほどを楽に過ごすことができるのだ。まあ、違法な乗車方法だろうから、あまりお薦めはできないが、時間のある時には、蘇我まで行って帰ってくるのもお薦めだ。(下車駅で、下り、上りの乗車工程をキチンと申告して精算すれば問題はない)。
 何が、お薦めかというと、海浜幕張から先の車窓の風景に、リアル千葉が見え隠れしてくるということだ。蘇我から先、内房線の木更津、君津方面、外房線の大網、茂原方面に乗り換えると、「房総半島どっぷり千葉の旅」になるので、これは土日休日にお薦めだ。外房線の勝浦のひとつ先、鵜原駅の近くには鵜原温泉鵜原館があり、その昔、鵜原桃源郷といわれていた。神奈川方面の方は、帰りに、内房線の浜金谷駅で降り、魚介類のお土産を買い、沈む夕日をみながら、金谷―久里浜間の東京湾フェリーを利用するのも便利である。
 安近短の鉄道の旅のお薦めになったが、旅行スケジュールはしっかり計画しないといけない。どっぷりが過ぎると、その日のうちに帰れなくなり、泊まるところもなくなり、食料の調達も難しくなる。一人旅で、駅前の電話ボックスで一夜を過ごすなんてことにもなりかねない。車なら、ガソリンが十分にあることを確認しておかなければいけない。なにしろ、南総里見八犬伝の誕生の地。千葉は、けっこう奥深い。
 閑話休題。2年ほど前、列車ダイヤの変更の際に、東京から蘇我まで行く各駅停車の本数が大きく減った。10時から16時代の昼間の各駅停車は、海浜幕張駅止まりが多くなった。そこから先、蘇我まで行くには、海浜幕張から先、各駅に止まる快速に乗り換えなければならない。
 たったひと駅違うだけなのだが、「海浜幕張までは、東京圏。そこから先は、千葉」というレッテルを貼られてしまったような感じがするのだ。とはいえ、千葉は千葉であり、別に気後れすることはないのだが。
 今年の6月7日から8月27日まで、千葉みなと駅の近くの特設会場で、木下大サーカスの千葉公演が行われた。8月26日、読売新聞の販売員からもらった招待券があったので、午後の公演に出掛けた。
 いつ見たのが最後なのか、記憶にないサーカス見物。開演前には、300メートルほどの長蛇の列。人が人を呼ぶようにだんだん列が長くなる。公演が明日までなのと、夏休みももうわずかなので、子供たちを連れた家族の姿が多い。若い男女のカップルも混じる。読売新聞のバスツアーのお年寄りもドバドバっと乗り付ける。そして、みんな、独特のサーカスのテントに吸い込まれていく。
 そこは怪しい光に包まれていた。次から次へと繰り広げられる様々な危険と向かい合った演技や動物の演技に歓声やどよめきが沸きあがる。〈これは、二日酔いでは絶対にできない仕事だな〉と思った。
 あっという間に、3時間弱が過ぎ、会場をあとにする。出口付近に、タイ政府との共同だと思ったが、象の保護・育成をするための寄付金を募る透明なガラスのつぼがあった。掲示板には、千葉公演でこれまで集まった金額が、16万いくらと張り出されていた。千葉の金額の上に、3月1日から5月20日までの前回の公演地、東京都立川市で集まった金額が参考に書かれていた。34万円ほどであった。
 公演は、81日間である。1日あたりにすると、2000円弱と4000円強の違い。これは、集客数の違いから来たものなのだろうか、地域の所得格差を物語るものなのだろうか。あるいは、象を慈しむ人の多寡によるものなのか。まあ、売店での売り上げ収入なども比較した、総収入というものも比較してみないとわからないが、木下大サーカスの経営者や団員が感じる「地域の違いというモノサシ」はあるのだろうな、と思う。ちなみに、現在は、9月7日から11月30日まで、大阪花博公園で公演が行われている。(い)*前号の送付状をお読みになった何人かから、「イザワさんは、ジャイアンツファンですか?」と聞かれますが、現在は、野球ファンです。


【目次】

◆1.CEATEC JAPAN 2008 フォトレポート

◆2.シンプル機能の地上デジタル放送用簡易型チューナーを年内発売予定
    ~家電周辺分野へバッファローとして初めて製品を投入~

◆3.NHK放送研修センター『放送原稿の書き方・表現の仕方』

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