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第334号 「いよいよケーブルテレビとケータイ電話の連携が始まった」

[2009.11.20号]

 11月10日に新社会システム総合研究所(SSK)のセミナーで話をして、その後、講師のひとりOさんと、Oさんの部下の3人で、新橋の加賀屋という居酒屋に行った。Oさんには、昔から何かとお世話になっている。
 Oさんが、お店のフロアーを仕切っている台湾系の中国人と思われる女性に、「Hさん、知ってるよね」と尋ねると、「知って(↑)るよ」と、「て」に力の入ったイントネーションの返事が返ってきた。Hさんは、加賀屋ではかなりの「顔」のようである。ケーブル局に異動になったHさんには、先日、あるところでご挨拶させていただいた。異動先で、次の「加賀屋」を見つけているかもしれないので、今度、お誘いしてみよう。
 まだ、5時半くらいなので、席は空いていたが、それでももうだいぶ出来上がっている人もいる。〈そのうち、こちらもその仲間入りをするのだが〉と思いながらも、まだいつもの飲む時間帯よりかなり早いスタートなので、飛ばしすぎは体に良くないと、生ビールをちびりちびりとなめながらの、ゆっくりめのスタートとなった。
 そのうち、回りの席が、次第次第に埋まってきて、大勢の話し声が店の中で、ウワ~ァン、ウワ~ァンと回転するようになり、3人の会話も、テーブルの上に顔を寄せ合って、大きな声を出さないと通じないようになってきていた。ちょうど7時頃である。やがて、ビールはお酒に変わった。筆者が、お酒をコールすると、Oさんは、「お酒、行きますか」と覚悟を決めたようだった。
 3人の話のテーマは、ケーブルテレビとケータイ電話の連携の可能性である。すでに、「CableGate」というケーブルテレビ局向けのモバイルサイトの構築・運用サービスには25局が参加しているという。(なんでも、当日、セミナーに参加していたあるケーブルテレビ局の社長さんが、その場で実証実験への参加を申し込んだということで、また1社増えた)
 ケータイ電話でのケーブルテレビに関する情報提供は、加入者へはもちろんだが、未加入者、特にテレビ離れといわれる若い世代に向けて、多チャンネルのプロモーションにも有効だろうし、地域のコミュニティ放送のさわりだけでも、見られるようになったら、面白いことこのうえない(と、筆者は思う)。参加している局がまず「地域イベント情報」をテキストと静止画(もちろん15秒くらいの動画でも良い)で、載せていくといいのではと思った。テキストのイベント情報はすでにインターネットで出しているので、メディア変換するにも、あまり負担にならないと思うからだ。映像ものは、それなりに著作権への配慮が必要だから、右から左というわけにはいかない。
 ケータイ電話を開くと、「日本各地で行われている『イベント情報』を俯瞰的に知ることができる」情報提供サービスというのは、その地域の人にとっても、地域外の人にとっても、情報を載せてもらった人にとっても、「三方にメリット」があるのではと思う。たまに、アポとアポの間が、パカッと空いてしまった時の時間つぶしにはもってこいだろう。
 もともとメディアというものは、暇な時間、退屈な時間を埋めるというところがあるから、出先で、しかも手元のケータイで、全国のイベント情報や地域映像ニュースなどが見られたら、これは便利ではないか、と思う。美味しいお店の紹介だって、あったらうれしい。
 「美味しいお店」で、思い出して、先日、岡山理科大の集中講義の後、10月18日に名古屋のケーブルフェスタを取材して、また岡山から四国に渡り、丸亀の中讃ケーブルビジョン、坂出の香川テレビ放送網(KBN)、鳴門のテレビ鳴門を回った時に浮かんできた話をさせてもらった。
 香川県は讃岐うどんで全国的に有名である。先々号で、紹介した「世界最強の理学療法士」を目指して勉学にいそしんでいる義理の姪の娘は、昨年夏、香川県に長期実習に行って、帰ってくると、「うどんがあんなに美味しいものだとは知らなかった。安くて、美味しくて、健康にいい」と絶賛していた。
 筆者も、中讃ケーブルビジョン、KBNの近くで、うどんをご馳走になった。そこで、こんなネット・コンテンツを考えた。
①うどんやさんのメニューをそれぞれ1分くらいの尺で紹介すると、YouTube風のネット・コンテンツが数種類できる。(表情が硬いガチガチの作りこみはしない。自然体で、繕わない方が受けると思う)
②それぞれのコンテンツはうどんを紹介するお店の仲居さんの、「もう一杯いかがですか」というつなぎの言葉で終わるパターンにする(「もう一杯いかがですか」は、ニュースを読むアナウンサーの「ニュースを続けます」と同じ意味を持つ)。メニューが20種類くらいあるお店では、③仲居さんの衣装が、うどんを紹介するたびに、「どこかが少しずつ」変わっていき、20種類のうどんを紹介し終わると、すっかり最初の衣装とは変わっている、ということも面白いかもしれない。香川県だったら、カメラの画角の中に入っている「うちわの絵柄」が変わるのもありかもしれない。
 さらに、深追いすると、⑤どこで何が変わったか、をクイズ形式にして、視聴者に参加してもらう、ということもありかも知れない。ケータイだったら注文してもらう仕組みまで、もっていけるんではないだろうか。ちなみに、KBNでは、「坂出・宇多津うどんまっぷ」を作っており、各お店の紹介映像が見られる。http://www.udon.co.jp/
 例えば、うどんをテーマにした、このようなネット上を自由に飛び回る「ネット・コンテンツ」を作って、ケータイでお店紹介をしたら、見る人が喜んでくれるんではないか。若い人にも受け入れてもらえるのではないか。ケーブルってこういうのもあるのかと認識してもらえるんではないか。
 などと話し、意見が返ってきて、またそれぞれが自分のアイディアを提案する。何本目かのお酒を頼むとき、9時を回ったのを覚えていたが、いつしか、空席が目立ち始め、しまいには、「そろそろ閉店です」ということになっていた。(い)


【目次】

◆1.《フォトレポート》6回目を迎えた東海地区「ケーブルテレビフェスタ2009」に
    2日間で9万4600人が来場

◆2.《インタビュー》ケーブルテレビ局モバイルサイトの構築・運用サービス
    「Cable Gate」サービス実証実験の狙いと今後の展望

◆3.ケーブルテレビ事業者モバイルサイト構築・運用受託サービス“CableGate”実証実験の
    サービス機能が高度化

◆4.メディアキャスト、デジタルデータ放送のコンテンツ制作、送出、運用のすべてを
    カバーする低価格な統合型データ放送ソリューションを発売

◆5.メディアキャストとCRI・ミドルウェア、デジタル放送用リアルタイムHDエンコーダを開発
    ~高速画像処理プロセッサを採用することでPCベースの安価なシステムを実現~

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