1. クリエイティブ・ビジネス・エージェンシーTOP > 
  2. cbaニュース > 
  3. 第337・338合併号「国会議員は地元選挙区の地デジ化100%を目指すべき」

cbaニュース

第337・338合併号「国会議員は地元選挙区の地デジ化100%を目指すべき」

[2010.01.28号]

 1月14日(木)12時から、ケーブルテレビ業界の賀詞交歓会が東京・溜池のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われた。お開きの後は、いつもの永田町の山王パークタワーB1のブラッスリー銀座ライオンに繰り込んで、「よいぼれ新年会」となった。(「よいぼれ」は、長野県上田市の上田ケーブルビジョンが運営するMLの名称で、業界関係者が情報や意見の交換を行っている。)
 繰り込んだとはいっても5人で、数年前のように、20人くらいでワイワイと飲むというところまではいかなかった。会場で、けっこう声は掛けたのだが、みんなその後に会議や打ち合わせが入っていたりして、三々五々ホテルから引き上げていった。
 20年ほど前は、それまでの地上波の再送信とコミチャンに加えて、BS、CSの再送信が始まって、ワイワイ賑やかだった。それから時を経て現在は、放送サービスに加えて、通信サービスを展開しており、しかも通信もインターネット接続サービスだけでなく、電話サービスの提供も当たり前のような感じになってきている。
 昨年からは、通信の分野に無線が取り込まれ、地域WiMAXのサービスが始まり、今は携帯電話を利用したサービスも視野に入ってきている。
 サービス提供領域の拡大と共に、様々な検討や協議事項が増えてくるから、自ずとキーマンは忙しくなるのである。もちろん新年会に出席した人たちもキーマンなのだが、たまたまその時間が空いていたというだけのことである。
 この日の話の中心は、加入世帯のデジタル移行の進捗状況で、意見や情報を交換した。2時に店に入ったが、一段落つく頃には、6時が近くなっていた。

 それぞれ次の約束がある2人が、溜池山王駅の人ごみの中に消え、残った3人で顔を見合わせて、タクシーで西新橋に向かった。最近顔を出していなかった白川郷のにごり酒を飲ませてくれる「なだ」というお店に入って、話の続き。ブログサービスなど、コンテンツの話にもなって、いつものように話は尽きない。名古屋に帰る一人が早めに抜けて、タクシーで東京駅に向かう。残った二人は、そのまま話を続け、お互い話し疲れたころが引き際。店を出て、博多とんこつラーメンを食べて、その晩はお開きになった。

 翌日の午後は、霞ヶ関ビルの東海大学校友会館で行われたセミナーで、大分ケーブルテレコム(地域WiMAXへの取り組みなど)、ジャパンケーブルキャスト(地上回線でのHDコンテンツの配信など)、ヤマトシステム開発(STBの宅配と設置)、ビック東海(倉敷ケーブルテレビ、LCVを買収後の事業展開など)のお話を伺った。
 会が終わって、顔見知りの何人かに声を掛けたが、それぞれに先約があり、結局、電波技術協会のSさんとネクストキャディックス(CAD・CG技術等を活用し、CATV、通信、放送、産業分野の設計等を行う会社)のHさんの3人で、虎ノ門交差点からすぐ近くのサラリーマンの味方として有名な「升本(ますもと)」で少し飲むことになった。

 Sさんが、「たこおでん」が有名だというので、注文してみたが、なるほど美味しかった。SさんとHさんは、初顔合わせだったが、話をしているうちに、少し昔の先輩方が、会社同士で一緒に仕事をしていることがわかった。そんなこんなで世間話をしているうちに、升本の店内はほとんど満席状態になった。
 その昔、役所に陳情などが盛んだった頃は、それぞれの担当省庁に挨拶などに伺った県の職員の待ち合わせ場所として、よく使われていた。ここで、時間をつぶして、みんなが集まったところで、郷土から出てきて東京でお店を開いている地元のみなさんのところなどを訪れる。宿泊は、県の宿泊施設などを利用していたようだが、今のご時勢、そうした宿泊施設などはまだ残っているのだろうか。

 それほどお酒の強くないSさんが、「そろそろ」と腰を上げ、升本を後にした。
 Sさんは、虎ノ門の地下鉄に消え、少し物足りないHさんと筆者の二人で、西新橋方面に歩いて、昨夜の「なだ」を覗いてみたが満席。すぐ近くの「ちゃちゃ亭」も一杯。ここならばと行った駅前の「酔心」も超満席。考えてみれば、金曜日の8時頃である。正月気分も抜けた人々が、現実に戻って〈さあそろそろ仕事に取り掛かろう〉と気勢を上げるにはちょうどよい頃合だ。

 しかし、ここまで来て〈帰ろうか〉という気にもならない。〈ここならどうだ〉と、新橋から虎ノ門に向かう大通りを渡って、りそな銀行のビルの地下にある九州郷土料理の店「有薫酒蔵(ゆうくんさかぐら)新橋店」を訪れた。ここも満席だったが、着物姿のママが、「もう少しで席が空くからちょっと待ってね」と声を掛けてくれたので、待つことにした。http://www.shinbashi-yukun.com/ TEL:03-3508-9296

 このお店は、九州の珍しい焼酎や地酒を口にすることができ、料理も地元のものが食べられるのだが、もう一つ有名なのは、「高校のよせがきノート」があることだ。
 何でも、お店に来たお客さんが、「来店の記念に何か書き残したい」というので始めたのがキッカケと前に伺ったことがあるが、無料で「自分の卒業した高校のよせがきノート」を作ることができる。今や、その数700校を超えている(確か、そのくらいだったと思う。記憶があいまいですが)。
 ちゃんと索引があって、誰か先にノートを作った人がいれば、自分の卒業した高校の名前をいうと、着物姿の若い仲居さんが、ノートを持ってきてくれる。そこで、その時々の思いを綴るというわけだ。
 ノートがなければ、自分が第1号となってノートを作ることができる。卒業した高校の先輩か後輩か、あるいは同級生がいつお店に来るかはわからないが、そこに「自分の卒業した高校のよせがきノート」があるというのは、悪い気はしないものだ。

 Hさんと、店先に並んで待っていると、20代半ばの男性から声を掛けられた。何でもフジテレビの日曜夜10時前のジャーナルという番組の収録をしているとか。「よせがきノート」を見ているところを撮影させてほしいということだった。
 Hさんと顔を見合わせ、断る理由もないので、「いいですよ」と答えた。「それじゃあ、後でお話しを伺いに行きますので」ということになり、そのうち席が空き、カウンター席に案内された。
 すでに、何組かのお客さんに声を掛けて収録をしているのだろう。お酒を頼んで、注文した料理が順番に出て来て、収録の話を忘れた頃になって、後ろからカメラマン兼インタビュアーに声を掛けられた(おそらくディレクターもしている)。卒業した栃木高校の名前をいうと彼が飛んでいってノートを持って帰って来た。とりあえず、ノートを開いて、質問に答える。その途中で、Hさんに目線を送って話を振ると、けっこうHさんもノリよく答える。
 その後、ノートに書き込みをして、他所を回って帰ってきたカメラマン氏の質問にもう一度答える。途中で、バッテリーがなくなったりもした。なんだかんだいって、7、8分は撮影したような気がする。後で、そのカメラマン氏が、名刺を持って現れた。制作会社の方だった。
 人々の様々な会話が交錯する賑わいの中で、「放送する場合にはお電話を差し上げる」というようなことをいっていたような気がするが、家に帰って番組表を見てみると、5分ほどの短い番組だから、あまり期待はできないだろうなと思った。それでも、もしかしたらと思うから、HDDを準備してみたりする。

 2杯目の途中での収録が終わって、3杯目のお酒を空けたところで、その夜はお開きになった。お店の入り口では、お店を出るお客の足元をカメラが追っている。収録は、まだ続いていたのである。
 地上に出たところで、会社にいったん戻ろうと思っていたHさんに、付き合ってくれた礼をいってわかれた。
 いや、しかし、歩いてみるものだ。テレビで放送されるかどうかは分からないが、いい経験をさせてもらった。そう思うと、急に、小腹が空き、昨夜の博多とんこつラーメンに足を運んだ。こちらはこちらで、その夜の様々な宴をとんこつラーメンで締めくくる客が大勢並んでいた。(い)


【目次】

◆1. 2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行に向けて
    「国会議員が、『地元選挙区の地デジ化率』をできるだけ100%に近づけるため、
    『地デジ、見てますか?』の声掛け活動を行うことで、地元に経済効果を生むだろう」
    という意見書

◆2.ケーブルテレビ業界3団体の賀詞交歓会開催

◆3.WOWOW、2010年1月 定例記者会見

◆4.東京スカイツリー、ただいま274メートル

◆5.デジタル放送の運用をサポートする「RF常時監視サービス」の採用が9局に
    ~茨城県つくば市のケーブルテレビ局 ACCSに提供開始~

◆6.スターキャット・ケーブルネットワーク、KDDIとの提携により固定電話サービス開始

◆7.テレビ小松、KDDIとの提携により固定電話サービス開始株式会社テレビ小松

◆8.KDDIが、株式会社ジュピターテレコムに資本参加

◆9.既存加入者の解約防止に役立てる! 解約の前に、潜在解約意向者を
    キャッチするソフト“Prospector (プロスペクター) for CATV” 発売開始!

◆10.一般社団法人日本ケーブルラボ 運営委員会報告について

◆11.CATV全国共同番組制作及び全国配信を実施

◆12.株式会社アクアキャストが株式会社ワイヤーアクションと業務提携契約を締結

◆13.「ひかりTV」録画機能の提供開始について
    ~USB外付ハードディスクを使って簡単ハイビジョン録画~

◆14.NHK放送研修センター「研修案内」

cbaニュース一覧

有限会社
クリエイティブ・ビジネス・エージェンシー

〒261-0012
千葉県千葉市美浜区磯辺5-12-2-303


cbaニュースのご購読の申し込みは、電話かFAX、メールにてお願いいたします。 (担当:伊澤)

TOPcbaニュース視察ツアーセミナー・研究会出版物のご案内事業実績会社概要PHOTOSお知らせお問い合わせサイトマップ

Copyright (C) Creative Business Agency
PAGE TOP