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第370号 「ソーシャルメディアとして広く認知され始めたツイッター」
[2011.04.30号]
4月になって、NHKや民放の東京キー局等の放送内容は、だいぶ通常の放送に戻ってきているようである(各局の関係者に聞けば、細かいところで、まだ通常の編成とはいえないところもあるのかもしれないが)。2日の土曜の夜だったと思うが、日付が変わったままテレビを見ていると、『大河ドラマ江ダイジェスト』という番組が始まった。EPGを見てみると、5分間の番組であった。2月の中頃に、「4月から、大河ドラマや朝のNHK連続テレビ小説などの5分のダイジェスト番組が始まる」ということを関係筋から耳にしていたので、〈ああ、これがそうか〉ということで5分間、番組を視聴した。
大河ドラマや朝の連続テレビ小説、その他のドラマにしても、視聴者が、毎回毎回、定時にテレビの前に座って番組が始まるのを待っている、という状況は、NHK総合だけでなくBSでも再放送があるとはいっても、かなり時間に余裕のある方を除いて、やはり現代社会では考えにくい。
興味を持って番組を見始めた層でも、1回、2回と見逃す中で、いつの間にか、番組視聴からは遠のいて行ってしまう、というのが、一般的なテレビドラマなどの視聴傾向としてあるという。ある一定の層には、録画して視聴するというスタイルが定着している、とはいっても、やはり何回か(録画して視聴しないまま)見逃せば同じような結果となるだろう。
そういうことでいえば、1回見逃しても、ストーリーが追える、というのは、興味の連続性を担保するのに大きな効果を現すのではないか、と思う。朝の連続ドラマでいえば、「忙しくて1週間見ることができなかった」としても、ダイジェストを見ることで、視聴者自身が、次週への興味をつなげられる、ということになるだろう。
例えば、4月24日(日)放送の大河ドラマのダイジェストは、25日午後0時55分から1時まで、ワンセグ2で、26日午前0時50分から55分まで、教育/デジタル教育1、デジタル教育3、ワンセグ2で放送され、さらに4月30日午前11時20分から25分が、総合/デジタル総合、午後9時55分から10時まで、教育/デジタル教育1、デジタル教育3、ワンセグ2で放送される。朝ドラでは、24日午後6時40分から45分に『5分で「おひさま」第3週「初恋」』が放送される。
これまで、そして現在でもNHKでは番組と番組の切れ間に、これから放送する番組を紹介する「番組プレマップ」が流れているが、大河ドラマや朝ドラの「5分ダイジェスト」は、いわば放送後の番組宣伝番組ということになるだろう。「番組宣伝」ということで、『無料動画GyaO![ギャオ]』の「その他の新着・注目タイトル」のコーナーに『NHK連続テレビ小説「おひさま」第2回ダイジェスト 日曜更新』のアイコンがある。4月23日の「GyaO!総合映像ランキング」の二位には、『サラリーマンNEO 男の器』も入っていた。GyaO!のサイトを訪れる若い世代の目に触れれば、「意識の中に残る」ということになるだろう。
これは、4月1日から始まったNHK番組(地上波、BS)の特別編集映像を配信するNHK「ドキてれ」で、GyaOでは「ドキてれ」への入り口となる専用タブをトップページ以下、常に表示されるカテゴリー一覧に定常的に設置し、利用者への認知と誘導を図るという。http://gyao.yahoo.co.jp/dokitere/
こうした取り組みは、テレビで番組を視聴する人々、携帯電話で映像視聴をする人々、PCで映像を視聴する人々に「気づき」の情報を提供し、本編映像の視聴に「誘導する」導線を作る取り組みである。
4月29日、たまたま、高知ケーブルテレビのホームページを見てみたら、その日は、年に一回の平成23年度高知県高校招待野球の開催日で、報徳学園と高知高校、報徳学園と明徳義塾高校の2試合がコミュニティ放送で中継されるというバナー情報があった。
コミュニティ放送の番組案内を見ていると、「とびだせ青春!!」「土佐再発見伝」「がんばれ!商店街」などなど、ちょっと見てみたい10分番組がたくさんあった。
ツイッターは、個人が「いまなにしている」をつぶやくものだが、こうした地域情報番組は、「地域がいまなにしてる」を映像で表現している。
ケーブル業界に、『ケーブルコンテンツパーク』があって、全国のケーブルがある地域の「いまなにしている」が『さわり』(1分から1分30秒くらい)でいいのでインターネット経由で視聴できたら、地域の観光誘致にも一役買うのではないかと思う。(い)
【目次】
◆1.日本ケーブルテレビ連盟が、『東北地方太平洋沖地震』の義援金/寄付金額を公表
◆2.日本ケーブルテレビ連盟が、「ケーブルテレビの震災復興に関する5つの原則」を公表
◆3.デジタルガレージグループ、経済産業省と共同で公共機関におけるTwitterを
活用した情報発信の取り組みを促進
◆4.GyaO!、NHK「ドキてれ」を開設
~NHK番組の特別編集映像111本を配信開始、随時追加予定~
◆5.2011年10月“第二の創業”を機にブランドを刷新
新コーポレートメッセージ「見るほどに、新しい出会い。WOWOW」
◆6.WOWOW、ドコモ スマートフォン独占配信
松任谷由実「ひとつの恋が終るとき」ミュージックビデオ【3D】共同制作および動画配信開始
◆7.WOWOW、ドコモのスマートフォンにおけるスペインサッカー ミニドラマ動画配信サービス開始
◆8.イッツコム、2011 年7 月1日、「デジアナ変換」の暫定的提供を開始
~2015 年3 月31 日までアナログ受信機継続利用の視聴者をサポート~
◆9.ケイ・キャット、コミチャンで緊急情報、天気、道路・鉄道情報を提供開始
- リアルタイム情報の充実 -
◆10.東京スカイツリータウンに、初のコンセプトショップ
「J:COM プラザ(仮称)」を開設~2012年春、オープン~
◆11.J:COMとつなぐネットコミュニケーションズ業務提携契約を締結
~大手デベロッパー3社が手がけるJ:COMエリア内の新築分譲マンション向け営業を強化~
◆12.関西地区のJ:COM グループがオリックス・バファローズCup少年野球大会に特別協賛
◆13.ジャパネットたかたと「ひかりTV」がサービス連携
『ジャパネット楽々リモコンショッピング』の提供を開始
◆14.NTTぷらら、NTTコミュニケーションズグループで「World IPv6 Day」へ参加
◆15.NTTぷらら、アイキャスト、大相撲「五月技量審査場所」を提供
◆16.NTTドコモ、「声の宅配便」サービスを提供開始
-簡単、気軽に「声」をメッセージとしてお届け-
◆17.国内最大級の花図鑑サイト「みんなの花図鑑」の提供開始
~スマートフォンに対応したポケット花図鑑も提供~URL:http://minhana.net/
◆18.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修案内》
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