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第371号 「延岡のケーブルメディアワイワイ、開局20周年記念式典開催」

[2011.05.19号]

 4月25日、いつもの飲み屋に顔を出すと、証券関係の仕事をしているAさんが、ビールのコップを前に、掌の中にじっと目を落としている。〈何だろう〉と思って、顔見せがてらに、のぞき込んでみると何とスマートフォンを左手に何やら画面をタッチしているではないか。この瞬間、筆者の体には、〈スマートフォンのシェアが51%を超えた!(だろう)〉という衝撃が走った。
 記者会見場での様子等を見ていると、出版や放送関係では、スマートフォンを持つ人が増えてきておそらく6、7割、へたすると8割はいっているな、という感じで、〈最後のバスに乗り遅れないようにしよう〉という思いが強くなってきていた。首都圏の電車の中の様子を見ていても、明らかに画面タッチをしている人が増えてきており、4割くらいは、普及しているかもしれないな、と感じ始めていた。
 そこにAさんのスマートフォン移行である。Aさんは、証券関係であるから、前々から、飲みながらでも、ケータイ片手に(おそらく)いろいろな株式や先物取引等に関する情報を収集していた。
〈そんな風に飲んでいて、お酒がおいしいのだろうか〉と思うことがよくあるが、それでも明日の命の掛かった情報収集であるから、やめるわけにはいかないのだろう。したがって、前々から、ケータイ電話での情報収集は、通常の人よりもかなりヘビーな方であった。

 Aさんは、もうそろそろ60に手が届くところにきている。今まで通り、ケータイで無事仕事を勤め上げれば、それでいいではないか、と思うが、そのAさんが、スマートフォンに移行したということは、まわりの環境は若い人はもちろんのこと、かなり年配の層までも、スマートフォンに移行しているのではないか、と想像した。
「スマートフォンには仕事をさせろ!」というような、どこかの会社の広告のキャッチコピーも頭の中に、深く刻まれていたかもしれない。
「すごいですね。スマートフォンですか」と声を掛けるとAさんは、振り向いて嬉しそうに笑った。
「持ってみる?」といって、筆者に手渡す。端末は、今回もケータイと同じ、Aさんが好きな小豆色である。
「Aさん、また小豆色ですか。好きなんですね、小豆色。でも似合いますよ」というと、「何かね、この落ち着いた感じが昔から好きなんだよね」と持ち前の几帳面さを前面に出して、真面目に答える。
 前の前のケータイを通勤途中で入った駅のトイレに落としてしまって、前のケータイに替えたという事情を知っているので、「せっかく買ったスマートフォン、トイレに落とさないで下さいよ」とちゃちゃを入れようかと思ったが、あまりに嬉しそうな表情をしているので、縁起の悪いことはいわないでおこうと飲み込んだ。

「いつ買ったんですか?」と聞くと、4月の中頃に買ったが、ケータイに定期が入っていたので、それを使い切ってから使おうと思っていたので、昨日の日曜日から使い始めた。だから、まだ使い方がよくわからない、といいながらも、「ほら、ここをこうすると、こうなるんだよ」とまるで子供のようである。おそらく、昨日の日曜日は、1日中、スマートフォンを操作していたに違いない。
「このナビがすごいんだよ。こうやって、○○というと、ほら、ちゃんと地図が出てくるでしょう!」と、まわりの客の顔ぶれを見ていた筆者の視線を呼び戻す。
 たしかに、「○○」と場所の名前をいうと、その場所が出てくる。〈これはすごい〉と素直に感動した。
「イザワさんは、方向音痴じゃないの?」
いきなり、何の話だろうと思ったが、「違いますよ」と返事を返すと、Aさんは、「私は方向音痴でね。まっすぐ、ここのお客さんのところに行こうと思っていても、いつの間にか違う方向に行っちゃってる。極端な話、反対の方向に行っちゃってることも珍しくない。これで、どれだけ、人生の時間を無駄にしてきたことか」
〈え~、方向音痴って、Aさんにとって、そんなに重大なことだったのか〉と心の中で思う。
 Aさんは、続けて、「このナビがあれば、もう大丈夫だ。声で、どこどこっていえば、さっと、こう行けばいい、と指し示してくれる。これで、いままで人生で無駄にしてきた時間も取り戻せるんじゃないかと思ってね」と大仰だが、真剣な表情なので笑えない。
 Aさんが、車を運転することを思い出したので、「だって、Aさん、クルマ運転するじゃないですか。その時は、どうしてたんですか、昔から」と尋ねると、「クルマには、給料の何倍もする頃から、ナビを入れていた。昔は、あまり性能が良くなくてね。ずいぶんつぎ込んだよ」というから、正真正銘、本物の方向音痴なのだろう。

 なるほど、そういう事情があるなら、この声で導いてくれるナビは、ありがたい代物である。
 こうしたアプリがどんどん増えて、人々の利便性を向上させていることが、スマートフォン市場の背景にあるのだろう、と思った。(い)


【目次】

◆1.「おかげさまで20周年」
    株式会社ケーブルメディアワイワイ、開局20周年記念式典開催

◆2.JCNがTBSチャンネルとのコラボレーション番組を制作
    JCNコミュニティチャンネルの人気番組「大人の学校」で放送

◆3.JCN役員人事内定、藤本氏が新社長に

◆4. イッツコムが地域の大学生と共同で公開収録イベントを開催!「子どもと楽しむ 大学落研寄席」
    大学の落語研究会が子どもたちに落語を披露!!

◆5.横浜ケーブルビジョンのコミュニティチャンネル
    ベスト電器二俣川店の特売情報番組を放送開始

◆6.四日市市本町自治会と株式会社シー・ティー・ワイ
    『津波・高潮発生時における緊急避難協定』を締結

◆7.東海ビデオシステム、愛知県より業務委託の
    平成22年度「インターネット動画促進事業」納入完了

◆8.ミクスネットワークに新型GE-PON宅内端末を初納入
    ~スタイリッシュな外観デザインを採用したGE-PON宅内端末(ONU)の納入開始~

◆9.フィットネスクラブの新ブランド<TIP.X TOKYO>で『マッピングプロジェクション*1』を
    常設したデジタルサイネージを運用開始

◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修案内》

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