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第372号 「ケーブル業界、地デジ完全移行のその先へ」

[2011.06.03号]

 4月28日、3月18日に予定していたが、震災のため延期になっていたSSKのケーブルテレビセミナーが東京・信濃町の明治記念館で開催された。連休前だったが、約30余名の受講者があった。飯能ケーブルテレビの和泉由起夫・代表取締役社長、TV・ポータルの須川恭行・営業部長、秋田ケーブルテレビの荒河和俊・営業部部長代理、須高ケーブルテレビの山岸慎治・営業企画課課長、宇都宮ケーブルテレビの加藤靖・取締役総務部長兼企画映像部長の5人がそれぞれの取り組みを紹介し、例によって最後に、筆者が最近の動向を報告した。その後、SSKのスタッフと、久しぶりに情報交換をしようと、有楽町のガード下の老舗「金陵本店」に集合することにした。
 二人ともイニシャルはOなのだが、打ち合わせが一段落したところで、前号で紹介した知り合いのAさんの話をして、先輩のOさんにスマートフォンの使い勝手を聞いてみた。Oさんは、「最近は、みんな持ってますよね。ボクは、前に比べると、メールを打たなくなりましたよ。電話ばっかりです」といっていた。その時は、「どうして?」と突っ込んだ質問をするのを失念した。

 3月下旬から、ケータイに出会い系の迷惑メールが狂ったように来るようになっていた。夜中に、布団の中から、デジタル川柳に投稿するのを常としているが、その最中にも、10分おきくらいに、メールが届いて、思考の邪魔をする。早いとこ、メルアドを変えてしまえばいいのだが、何度か変更を試みるのだが、どうも違うところを操作しているようで、うまくいかない。
 5月8日、これ以上我慢できないので、意を決して、稲毛海岸のauショップに出掛けた。連休最後の日曜日とあって、お店はたいへん混んでいた。番号札を取ってから、待つこと1時間半。ようやく順番が回ってきた。この間に、大きな心境の変化があった。
 当初は、ケータイのメルアド変更のやり方を教えてもらうおうと思って出掛けたのであるが、次から次へとスマートフォンを持って帰るお客さんを見ているうちに、〈やっぱり機種変をする時期かな。〉と気持ちが動き、前々から、〈いつかはしなければ〉と思っていたので、〈いいチャンスだから、今日、機種変をしてしまおう〉とある意味、最後のバスに乗り込んだのである。
 ちょっとうきうきした気分で家に帰り、月曜日の朝、栃木で用があるので、すぐに支度をして出掛けた。検見川浜から南船橋で武蔵野線に乗り換え、南越谷で降りて、新越谷から東武伊勢崎線に乗り込む。たまたま空いている席に座り、スマートフォンを出すと、左の男性は、PCの大画面で映画を見ていた。右の男性は、タブレット型の端末で、熱心に電子書籍に読みふけっていた。スマートフォンがやけに小さくみえた。
〈早やまったかな。あれくらいの大きさの端末の方がよかったかな〉と思った。

 お店では、とにかくメールの打ち方だけ教わってきたので、メール画面を立ち上げて、打とうとするのだが、親指が太いのか、タッチパネルを正確にとらえることができない。人差し指でも、うまくいかない。
〈これは困った〉
しかたないので、小指の先で叩いてみるが、それでも少し打つのが遅れると、次の文字が表示されて、正確に打てない。だいたい50過ぎのオジンが小さな端末の画面に向かって小指を立てて、タタタタッとメールを打つ図はどうもおぞましい。こうなると、いつも日課で行っている「ベッキーのデジタル川柳」への投稿が思うようにできなくなる。
 5月10日、再びauショップに出掛け、スマートフォンの他に、ケータイメール専用の回線を用意することにした。正確にいえば、筆者のひそかな楽しみであるデジ川専用の端末である。スマートフォンは、もちろん電話はできるが、モバイルインターネットの専用端末と考えるのが、正しいのだろうと思った。もっといえば、映像系の配信サービスに適しているのだろう。そのうち、家庭内では、iPadみたいなタブレット型の端末で、(テレビを含めた)映像を見るようになるのだろう。
 そういうような環境が世の中に普及していくなかでは、ケーブルのコミュニティ放送の(番組宣伝の)コンテンツが30秒くらい、スマートフォンでみられると、「ケーブルテレビのコンテンツ」と若い世代の接点が生まれることが期待でき、そこから、本編のコミュニティ放送などへの誘導が可能になるだろう。

 5月24日。NHK研修センターの講師で、砧の技研を訪れた。ちょうど、技研公開の始まりの日で、12時に講演を終えて、1階の会場を見始めて、驚いた。「デジタル化のその先」の展示が行われており、テレビとインターネットを組み合わせた『ハイブリッド・キャスト』というコンセプトが打ち出され、しっかり応用事例も展示されていた。家庭の中の、放送と通信の融合が本格化しそうだ。(い)


【目次】

◆1.6月17日 第37回『日本ケーブルテレビ大賞』番組アワード 開催
    ~業界初の単独開催!! 河営照・篤帖崙段鵡岷蕁・絮撚顱彿産天萃・!~

◆2.日本CATV技術協会が第43回通常総会開催。平成23年度CATV事業功労賞及び
    東日本大震災緊急対策感謝状の受賞者も決定

◆3.「二子玉川ライズ」にてアミューズメントコンテンツを備えたデジタルサイネージの運用を開始

◆4.株式会社テクノロジーネットワークス、国内初 スマートフォン対応の動物園サイト
    天王寺動物園コラボレーションサイト「ZOO×ZAQ」リニューアル

◆5.ネット上の行動から趣味や嗜好に応じた広告を配信する「オーディエンスターゲティング広告」
    の販売を開始
    ~ポータルサイト連携による新たな広告展開について~

◆6.J:COMと朝日新聞が連携し、双方向テレビサービスによる地域情報配信を開始
    ~14都道府県の加入世帯に~

◆7.コミュニティチャンネルに第二のチャンネル 「J:COMチャンネルHD」が登場
    6月1日に関東エリアでスタート

◆8.mediba、KDDI、ノボット、スマートフォン向けアドネットワークで提携

◆9. KDDIとFacebookが協力関係構築
    ~よりソーシャルな、新しいコミュニケーションの提案~

◆10.CSおすすめ番組からHDD付きSTBに簡単録画予約
    ~JCNケータイサイトのリニューアルにより利便性向上~

◆11.NTTぷらら、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」受賞作品を
    含む優秀作品をVODで提供

◆12.業務システムのアウトソーシングによるサービス『統合クラウドサービス』7月1日より提供開始
    ~第一弾商品 「ケーブルモデムの設定・管理(DPM)サービス」~

◆13.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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