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第374・375号合併号 「NCTA2011」視察フォトレポート「EVERYTHING POSSIBLE」
[2011.07.11号]
米国NCTA2011視察ツアーに出発する当日の6月14日午後13時過ぎ、JR検見川浜駅近くのバス停から、成田行きのリムジンバスにスタッフの女性1名とともに乗り込んだ。スーツケースをバスの車体下に積み込み、車内には、リュックに手提げ袋を一つ、小荷物として持ち込んだ。
動き出してまもなく、念のため、パスポートの所在や書類をチェックしていると、成田空港の結団式の際に配布する資料(「米国のケーブルテレビ最新事情」)を人数分詰め込んだ小袋を忘れたことに気がついた。
このバスは、隣の海浜幕張駅周辺のホテルを周回して、お客を拾い、高速に乗って成田空港に向かう。高速に乗れば、30分ほどで空港に着くが、ホテルの周回にも30分ほどかかる。どうしても必要な書類であるので、スタッフが海浜幕張の駅で降り、検見川浜に戻り、小袋をピックアップして、1本後のバスで、成田に向かうことにした。
昨年は、成田空港で下車する際に、ケータイ電話を車内に置き忘れて、同様に別のスタッフにピックアップに走ってもらった。落ち着いているつもりではいても、なにがしかの興奮状態にあるのだろう。
筆者の乗ったバスは、14時半に成田空港に着いた。集合場所を確認して、中央の大きなシートスペースで、スタッフとメールで連絡を取り合っていると、宮崎県延岡市のケーブルメディアワイワイの2人がやってきた。
宮崎から羽田に飛んで、羽田から成田に来るわけだが、なんでも当初乗る予定の朝の便が、前日の落雷により欠航したため、別の便で飛んできた、ということだった。だいぶ早く成田に着いていたようで、待ちくたびれた様子だった。
Hさんに、シカゴやNYでの夜の計画について尋ねると、いくつか選択肢を持っているようだった。
筆者は、シカゴでは、ぜひ大リーグのカブスの試合を見にいきたいと思っていたので、その話をすると、Hさんは、おもむろにiPadを取り出し、画面にタッチすると、大リーグの試合のスケジュールを見せてくれた。
(Hさんは、もうだいぶiPadを使いこなしているようだ。筆者も、一応、スマートフォンを持参してはいるが、まだまだぜんぜん使えていない。みんながiPhoneを持っている米国に行くと、とにかくスマートフォンを持っていないと何か見劣りがするから、持ってきたようなものである。何か機会があれば、参加メンバーから使い方や面白いアプリケーションを教えてもらおう、という気持ちはあるが)
Hさんは、もともとシカゴかNYのどちらかで大リーグの試合を見に行く計画だったようで、「カブス」は選択肢のひとつに入っていたので、「ぜひ一緒に行きませんか」と声を掛けた。
しばらくするうちに、三々五々、視察ツアーの面々が顔を揃え始めた。参加メンバーは、名刺を交換して、「もう換金しましたか?」という会話を交わしながら、空港内の各所にある換金所のドルのレートの情報をやりとりし、それぞれ思い思いのところに換金に走った。
そうこうするうちに、忘れ物を取りに行ってくれたスタッフが姿を現した。集合時間の15時45分が、近づいてきており、「成田空港で、遅いお昼を食べよう」という彼女との約束は流れてしまった。
16時には、スーツケースを預けて、結団式の会場へ。中部国際空港から成田に飛んでくる名古屋組は、16時半くらいに到着。ZTVの田村欣也副社長に、団長をお願いし、団長のご発声の下、みんなで道中の無事を祈念し、乾杯の雄叫びをあげ、ビールを飲み干して、飛行機に乗り込んだ。
その後、10数時間のフライトの後、シカゴに着いた。入国審査を終え、みんなが出てくるのを待っている間に、スマートフォンとケータイをグローバル対応にした。
すると、ケータイに、すぐに着信音があった。いきなり、何だろうと思って、メールを開くと、日本の出会い系サイトからのメールが何本か入っているそのトップに、こちらの国の出会い系サイトのメールが届いていた。
いったいどこで、筆者のメールアドレスが、こちらの国のその筋の方に知られることになったのか。その筋の国際性には、感心せざるをえない。そう回りにいた参加者に話すと、大笑いになった。(い)
【目次】
◆1.テーマは、「EVERYTHING POSSIBLE」
◆2.「NCTA2011」の主なポイント
(1)「TV Everywhere」の具体的な普及
(2)ホームネットワークを活用したモニタリングシステムの提案
(3)Wi-Fiを利用した屋外ブロードバンド環境の整備
(4)「CableNET」の総合展示
(5)IP Deliveryネットワークへの移行
◆3.「NCTA2011」会場フォトレポート
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