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第376号「アナログ停波。ポスト地デジの3スクリーンサービス競争本格開始」
[2011.08.03号]
7月上旬、米国視察ツアーの報告書をまとめていた。昨年も同様に、米国視察ツアーから帰って報告書をまとめた。現地での取材のテープ起こしなどに加えて、ツアー参加者の感想や意見なども入れて、写真も多用したので、120ページを越えるものになったものの、1ヶ月ほど時間がかかってしまった。その間、さまざまな行事が入っていたので、まるまる1ヶ月を要したわけではないが、結局は、1ヶ月掛かったことになる。途中、参加者からは、「会社に報告をしなければならないので」と催促のメールが入ったが、「もう少し待って!」とお願いして、待っていただいた。ご迷惑をお掛けした。
昨年と同じ轍を踏むわけにはいかないので、今年は早めにと思ったが、6月20日に帰日して、7月6日の完成であるから、16日ほど掛かったことになる。この間も出張などに出掛けていたので、掛かった日数は、実質的には10日ほどであろうか。
しかし、今回、ここで書きたいのは、報告書づくりに掛かった日数のことではない。PCの容量や記録媒体のことである。
昨年も同様であったが、報告書には写真を多用したので、当然データ容量が大きくなった。PCで作業をしている最中に、動きが遅くなったと思うと、PCの画面の真ん中に、「容量が足りないので保存できません。必要のないデータを削除して下さい」というようなメッセージが現れ、《せっかくここまで作り上げたデータが壊れてしまうのではないか》という焦りに襲われ、とりあえず、PCにある古いファイルをUSBに移して急場をしのいでいた。
デスクの回りにあるUSBの容量は、2GBから4GB、4GBから8GB、そして8GBから16GBへと、倍々になってきていた。当初、3000円から4000円ほどしていたものが、同じ値段で容量は大きくなり、セキュリティも強化されてきているので、それはそれでいいのだろうと思っていた。
もっと大容量のHDが存在することは知っていたが、昔、「75GBクラスのHDが何万円もした」と聞いた話が頭に残っていて、「今でも高いのだろう」と潜在的に思い込んでおり、価格を調べてみることもしないでいた。いつもいく有楽町のビックカメラでも、USBの近くにはあったのだろうが、《値段が高いから近寄ってはいけないもの》というような気持ちでいた。
今回の報告書を作る際にも、容量が足りなくなるといけないので、新たに16GBのUSBを買い込んだ。4000円ほどしたが、《これでも安くなった方なのだろう》と思っていた。
案の定、作業途中で、「容量が不足しているので保存できません。……」と出て、早速、用意してあった16GBのUSBに、とりあえず容量の大きいファイルを移動して作業を続けることができた。
《さすが、16GBは容量が大きいな》と感心しながら、完成まで辿り着いたのである。
まだまだ容量は余っていそうだった。ツアーに参加した面々に、88ページの報告書をメールで送って数日後、一段落したところで、まだまだ容量の余っていそうな同じUSBに別の少し大きめのデータを移動することにした。すると、移動の途中で、「容量が不足しています。これ以上コピーできません。……」とメッセージが出て、《えっ、このデータ、そんなに容量が大きかったんだ。いよいよこれは、大容量の何万円もするHDを買わなければいけないな》と覚悟した。そして、29日、会社の口座から5万円を引き出し、有楽町のビックカメラに向かうことにした。
途中、人に会う用事があった。《もうすぐ定年かな?》というこの方が、よくよく話し込んでみると、めちゃめちゃコンピューター関係に詳しかった。
ハードには、昔から興味があったということで、すでに、iPadを持っており、「ソフト面の活用は奥さんにまかせている」という。奥さんは、「マウスは嫌いだけど、これならいけるわ」と使いこなしているという。
結婚して米国に暮らしている娘さんには、3歳と7ヶ月になる娘さん(お孫さん)がおり、スカイプ映像でコミュニケーションを取っているという。娘さんからは、「子供たちの写真などは、クラウドで、蓄積してあるので、そこからダウンロードして」といわれ、いわれるままにダウンロードして初めて、《なるほど、これが『クラウド』という意味か》ということを実感したそうである。
ご自身の90代の両親は、「どうも映像だけでは信じられないようで、孫(ひ孫さん)の写真などをプリントアウトして手渡すと、初めて信用して、大喜びする」という。
「完全アナログ世代と完全デジタル世代の真ん中ですわ」という。
別れ際に、《この人なら、「これからビックカメラにいって、大容量のHDを買ってデータを蓄積しようと思っているのですが、間違ってないですよね」と聞ける!》と思って聞いてみた。
「日本では、それが一般的ですね。アメリカだとそれもクラウドになっているようですけど。500GBで5000円くらいじゃないですか。」という。
《えっ、そんなに安いの!?》と驚いた。ビックカメラに行ってみると、なるほど、5000円ではなかったが、7000円くらいになっている。
《いつから、こんなに安くなったんだろう。16GBのUSBを4000円くらい出して買うんだったら、こっちを買った方が断然お得だったじゃないか》と思うと、《ああ、どうしてちゃんと価格の比較をしなかったんだろう》と悔やまれた。いまさらどうしようもないので、《授業料》と思ってあきらめることにした。
会社の事業ドメイン別にデータ保存しようと500GBと640GBの2つを買って、1万5000円ほどだったが、前の蓄積ポイントがあったので、2000円ほど安くなった。
そのまま帰ろうと思ったが、ブックコーナーが、レジの近くにあり、《スマホも活用しなければ》と急に思い立ち、数ある雑誌の中から、これはと思うものを手に取り、再びレジに並んだ。さっきはすいていたが、今度は30人ほどが並んでいた。6時近くなっており、会社帰りのお客さんが増えだしたようだ。
《「価格」は、重要な情報だ》と改めて思い、《スーパーの野菜の価格情報も重要だが、ビックカメラにもたまに顔を出して、いろいろな商品の価格をチェックする必要がある》と痛感した次第である。(い)
【目次】
◆1.エヌ・シィ・ティ情報ステーション竣工祝賀会開催
◆2.TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』/Sony Music/KDDIが主催する音楽の
甲子園『閃光ライオット』、JCNプラスチャンネルで決勝大会の模様を生中継!
◆3.JCN、「この秋、ハイビジョンチャンネルを拡充」
~合計42chがハイビジョンに~
◆4.JCN、「ココロの学校 谷村新司Live at Blue Note TOKYO」を放送
被災地のケーブルテレビ局へも無料提供
◆5.SCN、ケーブルテレビ向けNHKニュース配信を開始
まずは中海テレビ放送(鳥取県)、知多メディアスネットワーク(愛知県)で
◆6.TCN、“CATV-スマートグリッド”消費電力量「見える化」実証実験開始
CATVネットワークを活かした「次世代スマートグリッド」サービスのスキーム確立へ
◆7.TCN、「あいうえお画文~写真で投稿!まちの思い出つむぎプロジェクト」第2ステージへ
~東京ケーブルネットワーク、東京大学、文京区による産学官社会連携プロジェクト
◆8.NTT東日本など、宮城県山元町で「買い物支援」の共同展開
◆9.オークワとNTT西日本が「テレビdeネットスーパー」を提供開始
~自宅のテレビでネットスーパーオークワがもっと簡単・便利に~
◆10.「ひかりTV」をスマートフォン、タブレット端末で視聴できる
『ひかりTVどこでも』サービスの提供開始
◆11.OCNスマートフォンサポートサービスの提供開始
◆12.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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