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第383号 「急速に普及するスマホ、タブレットで拡がる無線インフラ」

[2011.12.08号]

 「ケーブルテレビ各局は、インターネットに加入している人のアドレスは、当然知っており、いろいろ情報発信しているだろうが、テレビの多チャンネルサービスだけを申し込んでいる人のアドレス情報を本人の承諾を得て入手して、「『多チャンネルやコミュニティ放送の番組案内』などをメールで告知するというようなアプローチをしているのだろうか」と気になり、10月下旬、ケーブル局の古い友人に、次のような質問メールを送った。

 《ケーブル業界において、ケーブル局が、加入者のPCアドレスやケータイアドレスをセンターに登録して、「多チャンネルやコミュニティ放送の番組案内」を送る、というようなことはやっていないのでしょうか。少なくとも、JCN千葉に入っていますが、そうした「アプローチ」は、今のところJCNグループではしていないような気がします。(多チャンネル加入で、一番新しいHDD内蔵STBを入れて、VODにも加入していますが、多チャンネル加入当時はマンションがネット対応していなかったので、インターネットはOCN、電話はNTTのひかりです)

 コミュニティ放送は意識していても、そうそう日々の生活の中で番組表は見ていません。それに、毎日の私のライフスタイルの中で、コミュニティ放送をオンエアーで見る機会はあまりないので、どんな番組があるかはだいたい知っていても、次回どんな番組内容なのか、という情報は、入ってきません。

 JCN千葉の番組審議委員をしていて、審議会の前に送られてくるDVDを見ると、けっこう面白いので、「パソコンやケータイメールに、『こんなコミチャンがあるよ』『次回は、こんな内容だよ』という気づき情報が送られてくる」と、私の場合、HDDで録画する可能性が高くなると思います。
 インターネットや多チャンネルの「アウトバウンドコール」はあると思いますが、加入者のパソコンやケータイメール(これからはスマホでしょうね)を聞いて、番組宣伝メールを送るというのは、「加入者とのコミュニケーションの接点」としても重要なのではないかと思います。

 私の場合だと、ケータイメールに、コミチャン情報がきたら、たいへんありがたいと思い、HDDで録画すると思いますが、そういうプロモーションは、これまでやってきていないのでしょうか。あるいは、やっている局をご存知でしょうか。
これからモバイルが中心の世の中ですから、手元のスマホに、映像はともかく(映像もやがては普通になるのでしょうが、今の段階では多チャンネル情報に加えて)「コミチャン情報」がURL付きのテキストメールで届くというのは、重要だろうと、思います。

 (私の場合)手元の端末に、情報が届くと、やはり気になります。コミチャンを見ないのではなくて、日常生活の中では、ケーブルのコミチャンを「意識」していません。だから、オンエアーでも、録画でも見ていない。たまに、VODで見る、ということになります。VODにアクセスしてJCNのコミチャン番組は、たまに見ています。もしかすると、一般的には、テレビのVODでなくても、パソコンのストリーミングでもいいのでしょう。パソコンでテレビ番組を見る、そういう若者も増えています。

 GyaO!が、4月からサービスしている、NHKの番組宣伝番組の「ドキてれ」もけっこう若者に人気があるということですから、ケーブルテレビ業界も、若者のパソコン視聴を考慮して、短めに「通信用のコンテンツ」に編集したコミチャン番組などを流してみると、けっこう人気が出るかもしれません。http://gyao.yahoo.co.jp/dokitere/

 手元にコミチャン情報が届き、「意識」すれば、私の場合、「HDD録画」の範疇に入ってきて、地上波や多チャンネルにまじって、コミチャンと接触する機会が増えるようになると思います。もしかすると、他にもそういう人がいるのではないでしょうか。それが、多くの人の習慣になると、コミチャンとの接触率も高まるのではないでしょうか。
 多チャンネルももちろん楽しんでもらうことは大事ですが、ケーブルテレビの「地域力」がいろいろいわれている昨今、地域の話題を扱ったコミュニティ放送の内容、あるいは、「地域ニュースのヘッドライン」だけでも、PCメールやケータイメールで告知すると(見ていただけることが一番いいわけですが)、加入者のみなさんが、「地域を意識する」ことにつながっていくのではないでしょうか。》

 友人からは、「ちょっと時間を下さい」というメールが来た2、3日後、近隣の関係者に様子を聞いてくれた結果が届いた。内容を少し編集して紹介すると、《「メールを通したコミュニケーションでお客様との接点を持つ」というアクティビティは、JCNグループの一部の局で行われていたようだが、この秋からJCN本体でシステムを用意して運用を開始している。
(1)そのひとつが、10月から始まっている「おすすめ番組ナビmail」。
http://jcntv.jp/cp/cp_detail.php?id=111005_recmail
 モバイル上で登録いただいた方向けの番組情報(CS・BS・地上)のメールマガジンで、毎週金曜日配信。録画付STBであればケータイde録画予約への導線が考慮されている。
(2)もうひとつが、11月から送信が始まったPC向けのメールマガジン。
 キャンペーンやプレゼント、番組情報などで、対象はインターネット加入者、加入時に申し込み契約書にアドレスを書いていただいた方に送られるというもの。
たしかに、「メールをいかに有効なマーケティングに使うか、使えるか」というのは、モバイル展開を考えた時に、大事な話なので、他の局の知り合いにも聞いて、社内で検討してみたいと思います。》とあった。

 早速、JCNのホームページを開けてみると、「おすすめ番組ナビmail」のQRコードがあったので、すぐにケータイでアクセスして、お気に入りに登録した。「JCNメールマガジン」の登録のコーナーもあったので、こちらも登録した。
 その後、出会い系の迷惑メールに交じって、多チャンネル番組の「おすすめ番組ナビmail」がケータイに届くようになり、なんとなく身近な感じを覚える今日この頃である。そのうち、コミチャン情報のシステムも出来上がるだろう。
 2001年に『ケーブルテレビは根っこワークビジネス』を著し、本の帯に「顔の見える加入者を抱えたケーブルテレビの底力がブロードバンド 時代に花開く!!」と書いたが、あれからもう10年。「顔の見える加入者……」から、「加入者とコミュニケーションできる関係」が重要になってきているのだと思う。(い)


【目次】

◆1.FMCクロスセルが本格化!!!
    ~auとJCNサービスの相互販売の開始~

◆2.「JCN復興応援プロジェクト」実施~JCNグループは「音楽」で被災地を応援します~

◆3.八王子テレメディアが呼称変更
     ~「JCN八王子」から「JCNテレメディア」へ~

◆4.JCN、「とく得パック」の提供開始

◆5.Gfkが、企業のスマートフォン、タブレット型端末利用状況調査を公表~企業の活用は拡大

◆6.Gfkが、タブレット端末市場動向を公表~2011年7-9月期は、前年比1.6倍に伸長

◆7.シフトセブン、CATV-SOLS Pad12月販売開始!!

◆8.石見ケーブルビジョン、緊急情報の放送を開始

◆9.「北区消防情報119」データ放送配信スタート

◆10.イッツコム、児童ポルノ掲載ウェブサイトへの閲覧を強制的に遮断する。
    2011 年12 月8 日より『児童ポルノブロッキング』対応を開始

◆11.第24回「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2011」受賞者決定
    ――記念講演会・贈呈式――

◆12.12 月13 日・14 日、ITU デジタルサイネージワークショップの東京開催

◆13.全国ケーブルテレビ共同番組制作企画 第2弾!!
    『けーぶるにっぽんーふるさとの宝―』完成発表及び披露試写会開催

◆14.一般社団法人IT記者会が、「IT記者会賞」を創設し、第1 回授賞企業4社を選定

◆15.消費直結型!動画CMポータルサイト誕生!!
    「CMerTV」(シーマーティービー)サービス開始

◆16.CMerTV、テレビ東京と業務提携

◆17.CMerTVがJTB法人東京と業務提携
    全国の観光施設総映像化!

◆18.日本プロ野球選手会×CMe rTV、オフィシャルメディア提携

◆19.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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