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第386号 「世界で広がるワイヤレス・ブロードバンド市場」

[2012.01.16号]

 ほっとした。何にほっとしたかというと、年末のクリスマスにfacebookの友達リクエストを送った女性から、年明けの仕事始めの4日に、待ちに待った返事が来たからだ。

 12月は、12日にSSKセミナーで、YOUテレビの松野裕一さん(営業本部メディア編成部長)、シー・ティー・ワイの山本龍太郎さん(地域情報部企画課長)、尾道ケーブルテレビの沖田康尚さん(代表取締役社長)と講演を行った。5時に講演が終わって、セミナー参加者にも声を掛け、参加できる人で、内幸町の富国生命ビルの地下二階にある語らい処「坐・和民」に場所を移し、情報交換会を行った。
 セミナーに参加したみなさんの多くが、ケーブルテレビ事業者中心だったが、社に戻って仕事をしなければならない人、遠方から参加してすでに飲み会の予定の入っている人などを除いて、結局12名ほどが参加して、会が始まった。同じケーブルテレビ業界といっても、地域によって同じ案件でも対応が違ったりするから、日頃会えない人たちとさまざまな情報交換が行われた。
 お店の方からは、始まる前に、「2杯以上飲むなら『飲み放題コース』がお得」といわれて、飲み放題コースにしているので、「こんな早い時間から飲むと、何か会社のみんなに悪いような気もするけど、まあ、たまにはいいか」といった調子で、ビールのジョッキが次々と空になり、ブザーを押して注文、そして冷たいビールが運ばれてくる、といった光景を何度も何度も繰り返した。
 名古屋に帰り、そこから車を運転する人など、その日のうちに車を運転しなければならない人が何人かいたが、同じようなペースでノンアルコールビールを注文して、アルコール含有ビールを飲んでいる人と同じように盛り上がっていた。年末の雰囲気も、盛り上がりを後押ししていたかもしれない。

 途中から主催者のSSKからも担当の大谷孝彦さんが加わってくれたが、もうすでにみんな「走り始めている」ので、大谷さんは、「追いつけない」と悟ったのだと思うが、ビールジョッキを空にしながらも、みんなの空いた取り皿に、料理をこまめに分けたり、空いた料理皿をかたづけたり、(独身だが)料理が嫌いじゃない主夫みたいな立場になっていた。
 最後には、おじやもこさえてくれ、みんなに均等に分けていた。しかも、これがなかなかうまい具合に仕上がっているから、みんなあっという間に平らげていた。
 8時過ぎくらいまで飲んでいたが、名古屋組のほどよい新幹線の時間に合わせて、みんなして店を出た。内幸町の交差点からみえる、東京電力本店あたりは、その夜、何もなかったように静かだった。

 みんなを新橋駅方面に見送り、筆者と大谷さんは、恒例の「反省会」をしなければならないので、次の店を探すことにした。たまに顔を出している新橋「なだ」の提灯の明かりはもう落ちていた。早い時間からお客が入って、冷蔵庫の料理だねが切れてしまったのかもしれない。
本稿を書くのに、「なだ、新橋」と入れてネットで検索すると、『食べログ』にしっかり載っていた。http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13078676/
 この店は、あるメーカーの方に連れていってもらってから、気に入って年に何回か足を運ぶようになって、もう20年くらいになる。ちょっとわかりづらい場所にあるので、友人や業界の人を連れていくと、「ほおっ、こんなところにこういう店があるんだ」と驚いてくれるのも、楽しみの一つになっている。
 しかたがないので、角を曲がったところの、「遊食三昧 ちゃちゃ亭 新橋本店~CHACHA~」に入った。  http://r.gnavi.co.jp/g433200/
 ここもずいぶん前からたまに来ているお店で、静かな「反省会」にはもってこいの場所である。
 12月8日の笹川記念館で行われたケーブルラボの技術セミナーの懇親会の後も、熱心に情報交換をしたい3人で、田町駅前の第一京浜に面したうなぎも食べられる居酒屋『田町 宮川』でしばし歓談をした後、伊万里ケーブルテレビジョンのKさんと二人で、新橋まで車を飛ばして、やはり『なだ』がいっぱいだったので、ちゃちゃ亭に繰り込んだ。
(「田町 宮川」 http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13048366/

 その夜、大谷さんと繰り込んだちゃちゃ亭は、満席に近く、カウンターに腰を下ろした。
 大谷さんがハイボール、筆者が酔鯨を頼んだ2011年の「反省会」は、杯が進む毎に、話の土俵が大きくなり、結局、12時を回ることになった。大谷さんは、最初、まだ社に帰って仕事がある、といっていたが、途中から、いつもの反省会と同様、12時までは覚悟してくれたのかもしれない。
 こちらは、講演が終わって、まだ興奮が十分に冷め切っていないうちに、ちゃちゃ亭で、一人にされてしまったら、とても耐えられないので、次から次へと、反省の話題を提供して、時間を長引かせようとする。(控えめに、飲んでいた大谷さんは、深夜のオフィスに戻って、きっとあれから仕事をかたづけたのだろう)
 飲み助とは、本当にどうしようもないものである。ほどの良いところで、「今日は、もう十分酔いました」と切り上げることができない。翌朝、起きてみると、喉が痛かった。風邪を引いてしまっていた。結局、16、17、18日と完全に寝込んでしまった。

 21日、22日と忘年会に出掛けたが、本調子ではなく、年賀状を書かなければと思いつつも、なかなかその気になれず、外出を控えたクリスマスの夜は、パソコンの前に座っていた。そして、何か気になって、facebookに登録してみようと思ったのである。そういえば、10月の名古屋の「ケーブルテレビフェスタ2011」の会場の立ち話でも、会場のホテルで行われた情報交換会の後の、自由懇親会でも、いつもお世話になっているみなさんが、スマホを持って、facebookでコミュニケーションを取り、その合間にグラスを口に運んでいた光景も思い出されてきた。
 ということで、登録して、とりあえず、知っているみなさんに「友達リクエスト」を送ってみたのである。
 数分で返事が返ってきた人もいた。顔は知っていても、話したことのなかった人なので、嬉しかった。何度か、コメントのやりとりをして、切りがなくなりそうなので、お互い自重して、その日はやめることにした。他にも、すぐに返事が返ってくる人がいて、「ああ、こういうものなのか」と思いながら、クリスマスの夜は、友達リクエストを送り続けたのである。
 正月休みに入る前に、2~3日で、返ってくる人がほとんどだったが、冒頭の女性からは返事が返ってきていなかった。「えっ、もしかしたら、きらわれているのかな」などと、小さな胸をどぎまぎさせながら新年を迎えたのである。そして、正月気分もさめた頃、さりげなく返ってきた彼女からの返事に、ほっと胸をなで下ろした次第である。

 「ポスト地デジのサービス開発を真剣に検討するということで、ケーブルテレビ業界でも、にわかにfacebookが広まり始めているのだろう」と思っていたが、最近は、ケータイの迷惑メールでも「fecabook」(faceの綴りが違う)というタイトルで、お友達リクエストが届くから、マーケティング的にいえば、facebookもアーリーアダプター層から、次の層へと広がりをみせてきているのだろう。
 1月10日~13日まで、米国ラスベガスで開催されている「2012インターナショナルCES (The 2012 International CES)」(Appleは、出ていない)では、ワイヤレス関連展示が拡大し、ワイヤレス・ブロードバンド市場の拡大を約束するような各種無線機器が紹介されているから、日本でも、スマホはもちろんのこと、タブレットPCなども数多く家庭や個人に普及することになるだろう。と同時に、数多くのアプリケーションも登場することになるだろう。そうした中、地域を基盤とするケーブルテレビ事業者は、普及したスマホやタブレットPCなどの、ワイヤレス・ブロードバンド機器を端末として利用できる、地域アプリケーションの開発が課題となってくるのだろう。

 1月10日午後4時、某所での打ち合わせの後、有楽町駅前のビックカメラに立ち寄った。驚いたことに、東京駅側の1階入り口から入ってすぐの右手のフロア一体は、各キャリアのスマホやタブレット端末のアクセサリー商品の販売フロアに様変わりしていた。筆者の頭の中に残っている映像記憶では、そこは、各メーカーのテレビが、所狭しと幅をきかせていたスペースである。
 モバイル端末が売れるから、アクセサリー商品のスペースもテレビを押しのけるくらい広がる。
「マーケットは、砂漠の逃げ水」とよくいわれるが、短時間のうちに移りゆく通信市場の変化の早さには、驚くばかりである。(い)


【目次】

◆1.《フォトレポート》2012年 九州支部新年賀詞交歓会

◆2.NTTナレッジ・スクウェアが「第3回 社会人の学びに関する意識調査」を発表

◆3.名古屋市営地下鉄の駅間トンネル内における携帯電話サービス提供

◆4.香川県坂出市の幼稚園・保育所・小中学校への緊急地震速報設置と
    J-ALERT情報の緊急L字による発信について

◆5.CNCI、スマートフォンのセット割引(au スマートバリュー*1)開始

◆6.2012 インターナショナル CESのポイント
    ―ワイヤレス・ブロードバンド関連展示が拡大

◆7.世界のマーケット動向

  (1)2015年にホットスポット利用は1200億接続に達する

  (2)2011年のIPセットトップボックス出荷数は2100万以上

  (3)世界のセットトップボックス市場:CATV、DBS、IP、地上波デジタル放送:
    ケーブルゲートウェイ、ハイブリッドボックス、DTA

  (4)デジタル衛星STB出荷数の成長は2012年に14%に近づく

  (5)HDMI対応のモバイルPC出荷数は2014年に3億以上

  (6)2015年のNFC携帯電話の出荷数は6億3000万、市場価値は710億ドル
     ―2012年以降のNFC携帯電話の出荷数ではアンドロイドが最大多数

  (7)NFCチップの出荷数は2015年に12億を越える

  (8)新しいベンダによってタブレットの出荷数は2016年に2億5300万に達すると
    ジュニパーリサーチのアナリストは報告―2011年はコンピュータの新時代の先駆け。

  (9)2010年から2016年の間に約4倍増加するセルラーmachine-to-machine (M2M) の加入者数

  (10)調査回答者の75%は「理想的な携帯電話の機能」として4Gをあげた

  (11)2018年までのスマートグリッドサイバーセキュリティへの投資の63%は
    ユーティリティーコントロールシステム分野

◆8.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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