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第425号「IPTV時代を視野に『ケーブルコンベンション2013』開催」
[2013.08.12号]
春の陽気が、だいぶ夏に近づいてきたある日、検見川浜駅のホームで、東京行きの電車に乗ろうとして、ふと何気に後ろを振り向くと、ご近所のOさんがいた。Oさんは、芝浦のT社を卒業して、もう何年経つのだろう、70は優に超えているはずである。10年ほど前に、フィルムコミッションの全国組織を立ち上げる時にご一緒した。千葉県フィルムコミッションの立ち上げの仕事でもご一緒した。海外畑で、いろいろ逸話も多い。その後、交渉力のある英語が達者なのを見込まれ、ある新興のIT会社の役員をしていた。聞いて見ると、今は、非常勤の監査役をしているという。
東京駅までの道すがら、いろいろ話を聞いてみると、立ち上げには苦労したIT会社は、オリジナルのアプリを開発し、それが市場に受け入れられた。「オリジナルのアプリで、仕入れがないから、金がたまってしょうがない」という。さらに、「サポートすることで、さらに儲かる」という。《今時、こういう会社があるのか》と思って聞いていたが、世の中には、少なからず、こういう会社があるのだろう。
いろいろ話しているうちに、タブレットやスマートフォンの話になった。Oさんは、会社から、タブレットもスマートフォンももらっているという。
「しかし」とOさんは、切り出した。「息子夫婦のところは子供が2人いる。それぞれ、スマートフォンを持っているから、なんだかんだいって4万円くらいは掛かっている。その他に、パソコンがあったり、テレビがあったり、電話があったりするから、さらに掛かる。『どうやって、やっているんだろう』と思いますよ」という。
まあ、そのお金は、通信会社に行っているわけだから、通信会社の人に「儲かっているんでしょう?」と聞くと、「とんでもない。競争が厳しいから、儲かってなんかいないですよ」と返ってくる。
知り合いの経営コンサルタントが、お菓子業界に呼ばれて話をした。その後の、懇親会で雑談をしている際に、話の流れで、あるメーカーの方に「『ライバル企業は、どこになるんですか?』と尋ねると、『通信会社です』と返ってきた」と話していた。
家計の中に占める通信費の割合は、増大することはあっても、減ることはないだろう、と思わせる。
昔、(今ではもうガラ系といわれる)ケータイが普及し、個人の通信費が増大傾向に転じた時に、カラオケ業界が、割を食った。筆者は、寡聞にして知らないが、お菓子業界も、相当、割を食っているのかもしれない。
先月、iPad、iPhone5、iPad miniと3台を購入した。今、SOHOには、ガラ系ケータイが2台、iPhoneが2台、iPadとiPad miniで計6台のモバイル端末がある。1台平均7000円としても、4万2000円。
うちでは、タイムシフト視聴が定着していて、「500G内蔵STBではそろそろ限界」になっていたので、《2テラのHDDを外付けできるSmart TV Boxにいつ替えようか》と思っていたが、今回、iPad、iPhoneを購入する際に、auショップからJCN千葉に繋いでもらった。
やはり、2年に一度は、「替え時」を迎えるモバイル端末のショップの方が、顧客との接触機会が多い。
ケーブルテレビは、一度、入れてしまえば、お客さんの家を訪問することはめったにない。アウトバウンドの電話セールスがあるといっても、俯瞰してみれば、アップセールスをする機会も自ずと少なくなる。
筆者の中にあった《そろそろSmart TV Boxに替えないと》という要望を具現化する切っ掛けとなったのが、『auショップでのモバイル端末の切り替え』という現実を今回見事に経験した。
お店の人と、いろいろ話をしていると、《今、替えないと》《今が、チャンス》《ここで替えないと、バスに乗り遅れる》というような気持ちになるものだ。
「auスマートバリュー」の割引を受けて、何とか経費を抑えようと思ったら、NTTのビジネスフォンが外せない。結局、JCN千葉のネットと電話に新規加入して、「auスマートバリュー」の割引特典を受けられる条件を満たすことにした。考え方としては、「SOHO」の『SO』の方で、NTTのひかり電話、FAX、ネットを使う。『HO』の方で、JCN千葉のテレビ、ネット、電話を使う、ということだ。
JCN千葉の営業の方が、うまい考え方を提案してくれた。全体の毎月のコストが、どれくらい上がるのか、細かく計算はしていないが、ちょっとお酒を慎めばいい程度ではないかと思う。
こうやって、家計の中に占める通信費の割合が上がっていく(笑)。
しかし、まあ、業界人としてみれば、Smart TV Boxに挑戦しなければ、前に進めないので、いい機会だ。iPadの重さも実感した。iPad miniの持ち運びの手軽さも経験している。iPhone5と前のアンドロイドスマートフォンとの操作性の違いもストレスを感じながらも、経験中である。
やってみないと、何も書けない。何も言えない。 トライ&エラーの暑い夏。(い)
【目次】
◆1.『ケーブルコンベンション2013』開催《フォトレポート》
◆2.「ケーブルテレビ・アワード2013」入賞作品発表
◆3.「Smart TV Box」への「milplus(みるプラス)」の導入について
◆4.IP-VODサービス「milplus(みるプラス)」ケーブルテレビ各社での採用が決定
~ ケーブル・プラットフォームの構築を積極推進 ~
◆5.ジェイコムイースト大和市と7月29日に「災害時における災害情報等の放送等に関する協定」締結
~「J:COMチャンネル神奈川」で緊急時の災害情報を放送~
◆6.J:COM、米国ケーブルラボに正式会員として参加
~世界各国のケーブルテレビ事業者と連携、技術力強化を図る~
◆7.J:COM事業所内保育所「Jキッズ こばとの森」を開設
◆8.J:COM 湘南が横須賀市と8月1日に「災害時における放送等に関する協定」を締結
~「J:COMチャンネル神奈川」で緊急時の災害情報を放送~
◆9.J:COM、スマホやタブレットでプロ野球中継が見られる「Xvieライブ」サービス開始
~福岡ソフトバンクホークス主催試合をライブ配信~
◆10.J:テレが札幌から福岡までの939万世帯に生放送
8月25日「東京高円寺阿波おどり」と8月31日「浅草サンバカーニバル」
◆11.UR都市機構 高島平団地の全賃貸棟でJ:COMサービスを提供開始
~ 2013年8月29日から8,300世帯のご家庭に ~
◆12.JCN関東が鴻巣市と「災害情報等の広報に関する協定」を締結
~JCN関東チャンネルで緊急時に災害情報を提供~
◆13.JCN関東が坂戸市、川越市、草加市、鶴ヶ島市、八潮市と防災協定を締結
~JCN関東チャンネルで緊急時に災害情報を提供~
◆14.JCN、申込書の電子化について
◆15.JCN、「安心かけつけサポート」に新メニュー「PCリモートサポート」を追加
◆16.ケーブルメディアワイワイ、コミュニティFM開設
―「エフエムひゅうが」に予備免許交付
◆17.映画公開記念 東映チャンネル×アニマックス×キッズステーション
「松本零士アニメワールド」超拡大オンエア!
◆18.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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