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第428号「中国新聞グループのケーブルテレビ3社サービス連携開始」

[2013.09.30号]

 2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まったので、さらに拍車がかかるだろうが、日本の英語教育、英会話教育は、非常に熱心である。しかし、その割には、筆者世代では、(筆者を含めて)英語を話せる方は少ない。若い世代では、かなり英語を話す人は増えているようだが、それでも、まだ少ないだろう。もちろん、誰でも話せなくてはいけない、といっているわけではない。人それぞれ得手不得手があるから、これは致し方ない。それでも、片言の英語が話せた方が何かと便利なことが多い。海外に出なくても、海外から外国人がやってきて、道を聞かれるというシュチュエーションは、いつでもどこでも見掛ける光景だ。観光地などでは、特に多い。
 昔、大分県別府市に、韓国から大勢の観光客が来るようになり、店の売り子さんたちが、韓国語会話を勉強したという話がある。片言の英語ができれば、こうした商売にも役立つだろう。

 2013年3月、日本ケーブルテレビ連盟長野支部の会合の取材の翌日、長野電鉄に乗り、温泉地である湯田中を訪れた。電車に乗るのと、沿線の光景の写真を撮るのが目的である。
 (その昔、小田急ロマンスカーとして活躍した車両を使っている)特急の先頭車両には、アメリカ人の老夫婦が一組、あとは10人ほどの中国人が乗っていた。中国の方は、雪が珍しいのだろう。沿線の雪景色をバックに、スマホで仲間の写真をパチパチ撮っている。湯田中に着くと、降りる客、乗り込む客の中に、外国人観光客が多いのに驚いた。乗り込む外国人に、電車の発車時間を聞かれた駅員が、一生懸命、英語で答えている。迎えに来ていた旅館の方も、横文字の名前を書いた画用紙を高く掲げ、お客さんが来ると、「ウェルカム」と慣れない英語を口から絞り出していた。《もうちょっと、英語を勉強しておけば良かった》と思っているのではないかと、想像したが、観光立国を目指すわが国では、たとえ海外に行かなくても、今後、日常の生活の中で、英語を話す機会は、増加していくだろう。

 そうした背景を考えると、ケーブルテレビ局は、『自分の生まれた町、育った町を英語で紹介する英会話番組を作る』ということが出来るだろうと思う。おそらく、多くの町に、英会話教室や塾などがあるのではないだろうか。あるいは、リタイアした英語の先生でもいいかもしれない。そういったみなさんの協力をいただき、自分の町の、山や川、神社仏閣、公園、博物館など、あるいは珍しい食べ物などを簡単に英語で紹介する番組を作る。対象を、大人、高校生、小学生、子供くらいに分けて、簡単な紹介文から、少し、高度なものまで、バリエーションはやがて増えていくだろう。子供向けには、短い歌をいくつか作ってもいい。作曲心のある方は、探せばけっこういるものだ。地元の名所・旧跡や名物・特産品などを織り込んだ歌詞にメロディーをつければ、子供たちの耳からの吸収は早いだろう。そうした歌を募集してもいい。

 地元に対するアピールばかりでなく、(国内外への)対外的なローカル文化のアピールにもつながるだろう。実現するためには、さらにこうした番組が地元に定着するまでには、時間は掛かる。しかし、そうした環境で育った子供たちは、10年後、20年後、「英語が話せて良かった」と思う経験をするに違いない。
 このような番組は、やはり、ネットに載せておけば、繰り返し繰り返し、視聴することによって、学習効果が出て来るだろう。予算がなければ、音声だけでも良い。スマホからアクセスできるようにすれば、いつでもどこでも、英語の学習になる。もちろん、英語で軌道に乗れば、韓国語や中国語と対応言語を増やしていくこともできるだろう。NHKのEテレがあるじゃないか、という意見もあろうが、日本全国を対象として制作されるので、個々の地域の個性に合わせた作りにはなりえない。

 そこに、「隙間」があるから、それぞれ各地のケーブルテレビ局が取り組めば、地域貢献になるだろうと思う。最も面白いのは、のど自慢と同じように、スピーチ大会を開くことだ。英会話教室や英語塾で、英会話を学んだとしても、現実には、それほど使う機会はないかもしれない。

 しかし、いつでも使えるようにしておきたいのは、本人にしろ、授業料や月謝を払った親御さんの心境だろう。みんなの前で、そして、地元のケーブルテレビを通して、自分の町を紹介するスピーチができるようになれば、地元の観光などにも、大いに役立つだろう。
英語のスーパーを入れた地元を紹介する番組なども作っておくと、観光で訪れた外国人にも喜ばれるだろう。

 2020年は、もうすぐだ。今から取り組めば、「スポーツ文化交流」にも大いに貢献するだろう。(い)


【目次】

◆1.中国新聞グループのケーブルテレビ3社が10月1日から
   コミュニティチャンネルで「ちゅピコ・モーニングLIVE」の番組放送開始!

◆2.CMerTVと日本エヴィクサー、動画CM配信に音響透かしを組み合わせた技術を開発!

◆3.J:COM、地域の皆様と一緒に取り組む清掃活動「CLEAN UP OUR TOWN 2013」を
   今秋全国で開催。今年で6回目!

◆4.「北九州市制50周年記念 SPACE SHOWER TV × J:COM present
    奥田民生 弾き語り SPECIAL LIVE」 開催決定

◆5.世界初「ツールド・フランス」の名を冠した国際自転車レース
   ~『さいたまクリテリウム by ツールドフランス』
   J SPORTSとJ:COMテレビで10月26日に生中継決定!

◆6.JCNが「スポーツ祭東京2013」の高等学校野球(硬式)競技の全試合を生中継!
   ~パブリックビューイングへの映像提供で、スポーツの楽しさをお届け!~

◆7.JCNみなと新宿、JCN大田が、プロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」と
   メディアパートナー協力~チームの地域活動等をJCNチャンネルで放送~

◆8.JCN関東が北本市と「災害時における情報等の放送に関する協定」を締結
   ~JCN関東チャンネルで緊急時に災害情報を提供~

◆9.平成25年度 信州須坂シティセールス事業
   富山 北陸新幹線途中下車キャンペーン「信州須坂ふるさとフェア」開催

◆10.須高ケーブルテレビ、平成25年度 大阪観光情報拠点整備事業
   大阪市 船場センタービル「船場まつり2013」地方物産展出展

◆11.第33回『地方の時代』映像祭2013 開催

◆12.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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