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第430号「名古屋・栄のオアシス21で「ケーブルフェスタ2013」開催」
[2013.10.31号]
筆者の実家は、栃木県南部の栃木市にある。
10月15日夜から16日未明にかけて、関東地方に接近した台風26号が、大雨を降らし、たしか、その前には上陸して、栃木県を南から北に通過した台風もあった。すでに、何号だったか、またいつ頃だったか、思い出せないが。
台風27号に引き続き、台風28号が発生し、日本に近づくに連れて、台風の大雨で、雨漏りでもしないだろうか、と気になり出し、台風27号が来る前に、一度戻ってチェックしておこうと思っていた。
10月23日、毎月、内幸町のプレスセンターで開かれているCRIセミナーに出席し、懇親会で情報交換し、それでも足りないで行き付けのイイノホール地下1階の〈信州蕎麦居酒屋〉『信州酒房蓼科庵(03-6268-8344)』に乗り込んでしばし歓談した後の21時頃、みんなが帰るというので、しぶしぶ腰を上げた。
この時間だと、浅草発22時の最終の特急列車があると、タクシーを止めて乗り込み、浅草に向かった。特急列車には、霞ヶ関から日比谷線に乗り、北千住に行けば、22時10分には乗り込めるし、その前後にも何本か列車はあるから、わざわざ特急券を買って特急に乗らなくても、あまり時間はかわらず、栃木には着けることは着けるのだが、筆者の場合、地下鉄に乗って、北千住に行く間に気がかわって、どこかで途中下車して、居酒屋の暖簾をくぐるということも考えられる。
その危険性を回避するためには、やはり、まっすぐ浅草駅に、身柄を「直送」してしまうのが良い。
いろんな人の意見や情報を聞くと、それを反芻して考えるクセがある。その際、「つい、一杯」となるのだが、《今夜は、特急列車の中で、しばし歓談の余韻を楽しもうか》という気分になっていた。
しかし、浅草駅に着くと、1階の売店はもう閉まっていた。駅のホームは、まだ開いているかもしれないと、特急券・乗車券を買って、ホーム階にエレベーターを駆け上がり、改札に入って、いつもの売店に視線をくれるが、期待に応えてくれることはなく、やはりすでに閉まっていた。
《失敗した~!タクシーに乗り込む前に、コンビニで、ワンカップを2本くらい仕入れておけば良かった!》と強く思った。
しかたなく、自動販売機でコーラを押して、発車時刻を待っている特急に乗り込み、自分の席を探して、どっかりと腰を下ろした。
始発駅の浅草から乗り込む人は少ないようだ。やはり、地下鉄の乗り入れの多い北千住からの乗車が多いのだろう、発車時刻になっても、席は、がらがらであった。
22時に発車すると、10分ほどで北千住に着く。どかどかと人が乗ってきて、それなりに席が埋まっていく。
缶酎ハイを持って乗り込んで来る客が羨ましい。北千住の売店は、まだ開いているのかもしれない。
北千住を出ると、車窓の風景は、だんだん黒が多くなってくる。そんな風景にぼんやり目を向けているだけで、車内アナウンスが流れ、春日部に着く。
春日部で降りる人もいるから、かなり急いでいるのか、そうでなければ、贅沢な通勤だ。あるいは、1日めいっぱい働いた自分へのご褒美かもしれない。
春日部を出ると、ほどなく利根川を渡る。台風の時期は、川幅の広い利根川の河川敷も水に浸る。
昔から、堤防の近くにあった1軒の農家は、2年ほど前に移転した。その後には、スーパー堤防なのだろうか、あらたな堤防が出来ている。もう何も見えないが、昼間なら、稲刈りの終わった田んぼが一面に広がっている。
冷え込んできているのだろうか、だんだん、酔いがさめて来るのを感じた。
最終の特急は、春日部を出ると、栃木、終点新栃木と止まる。23時10分過ぎに、実家の近くの新栃木駅の改札を出る時には、さっきまで、みんなと飲んでいたことが夢の中の出来事のように思えた。
風呂に入り、テーブルに座って、テレビをつけた。すでに12時を回っているので、録画してある番組から、落語の番組でも探そうと思った。
すでに録画容量はいっぱいになり、最近のものは録画されていない。
実家のSTBは、500GBのままだから、録画時間が短いのは、いたしかたないが、慣れていたはずのPanasonicのリモコンが、思うように動かせないのにはまいった。
「慣れ」というものはこういうものかと、痛感させられた。
千葉の自宅では、Smart TV Boxの小さなリモコンを使っている。押す圧力の関係で、いつも同じ押し間違えをしているが、日常使っているものだから、体や指先がすっかり慣れてきていたのだろう。
それでもリモコンは大きめの方がいいと思うが、たぶん機能の違い、同じ機能があるとしてもその機能を選択するボタンの配置が違うので、戸惑いを感じたのだろう。
しかし、最終的に、決定的な違いを感じたのは、録画時間であった。千葉では、2テラで181時間の幅の中で、タイムシフト視聴をしている。
古い番組を消していったあとの実家の500GBでは、27時間の録画があって、残り25時間、と表示されている。この表示を見た瞬間、《これじゃダメだ~!》と思った。ついこの間まで、床の間に飾るように大切に使っていた500GBHDD内蔵のSTBが、まるで「グリコのおまけ」(古すぎるか)みたいに思えてしまう感覚なのだ。
8月19日に、千葉の自宅にやってきたSmart TV Boxは、一歩先の余裕のあるタイムシフト視聴を提供してくれて、それにしっかりと慣れてしまっている。
千葉でSmart TV Boxを導入する際に、栃木の実家も替えようか、と思ったが、《まあ、様子を見てから》と先延ばしにしたが、今回、同じタイムシフト視聴にしろ、レベルと幅の違いを実感することになった。
栃木でのSmart TV Boxの導入を前向きに検討することにした。(い)
【目次】
◆1.「ケーブルフェスタ2013」開催
―10回目の今年はより身近なテレビ局を目指し地域密着をテーマに
◆2.ケーブルテレビ、中小企業向けITトーtルサポートサービス「あんしんサポート for Biz」提供開始
~きめ細かい対応で地域活性化を支援~
◆3.神奈川県下のケーブルテレビ11 社が「第8回湘南国際マラソン」を生中継!
―11月3日開催。県内230 万世帯に向け。
◆4.J:COMのスマートテレビサービス、11月より関西・九州・山口エリアで第一弾を提供開始
~スマートフォンやタブレット端末と連携した新たなTVサービス開始
◆5.「Smart TV Box」の採用ケーブルテレビ事業者が100局を突破
◆6.「auスマートバリュー」の提携事業者を拡大~CATV 122社209局へ~
◆7.千葉県内JCNグループ 4局×新京成コラボ
~「第5回ラーメン得々スタンプラリー」
◆8.JCN小田原とFMおだわらが「コミュニティ放送防災ネットワーク協定」締結
◆9.シティーケーブル周南、第2コミチャンで情報カメラを活用した新しい地域情報番組開始
◆10.TV初放送!アニメ化20周年を迎える超人気作「スラムダンク」のHD版
キッズステーションに登場!!
◆11.BNMUX、大規模集合住宅への通信サービス展開に最適な屋内型GE-PONリピーターを発売
~幹線の光ファイバ心数、センター設備の削減に貢献~
◆12.メディアキャスト、デジタルデータ放送用BMLオーサリングツールの最新版を発売
―ハイブリッドキャストと連動するデータ放送コンテンツ制作が可能に
◆13.JCNグループ地域で「CMコンテスト」等のグランプリを発表
◆14.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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