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第226号 「J:COMもスカパー!もいよいよモバイル分野の事業開拓に参入」
[2005.03.31号]
3月26日の土曜日の夜。正確に言えば、日付が替わって、日曜日の未明ということになる。眠れないので枕もとの文庫本を読んでいた。椎名誠氏の「ハリセンボンの逆襲」。例によって、週刊文春の連載エッセイを2000年に単行本にして、2004年の秋に文庫化したものだ。2000年のシドニー・オリンピックをネタに「綱引き競技がオリンピックにあってもいいのではないか!」と叫んでいた。そして翌27日、日曜日。例によって日付が替わって月曜日の未明だ。CSのサッカーが終わって、何気無くBS1にすると、何とその綱引きをやっていた。女子の準決勝で兵庫のコベルコ科研と相手はどこか忘れてしまった。
忘れてしまったというか、メモはしたのだが、蛇がのたくった文字で読めないのである。仕事を終えて昂ぶった神経を麻痺させようと、茶碗酒を2~3杯あおっていたが、酒が少し回ってきた麻痺感覚の中で書き取っているものだから、余計に読めない。しかし、コベルコ科研はしっかり覚えていた。コベルコ科研をHPで調べてみると、「株式会社コベルコ科研は1979年に株式会社神戸製鋼所より、分析・試験業務を分離して発足しました総合試験研究会社であります。」とある。ただ、相手のチーム名が思い出せない。「そうだ。主催は、日本綱引き連盟だった。日本ケーブルテレビ連盟と似ていたからしっかり覚えていた。連盟つながりだ。HPで調べれば、その年の優勝チーム名など出て来るだろう」と思ったが、日本綱引き連盟のHPは出てこなかった。ドーピング禁止の加盟団体の中には名前があったが。
女子の準決勝2試合が終わると、男子の準決勝だった。これはしっかりチーム名を覚えている。メモも読める字になっている。「これは原稿ネタになる!」と、目がしっかりと開いたのだろう。準決勝第一試合は、新潟孔雀会と魚津サッシ綱引きクラブ。と書いたところで、「魚津サッシ綱引きクラブ」をHPで検索してみた。すると「太田綱引き研究所」というHPが出て来た。「おーッ。綱引きには研究所もあるのか!」と驚いた。そこに2005年の「全日本綱引選手権結果」が出ていた。
試合に戻ろう。綱引きは3本勝負。先に2本取った方が勝ちで、試合時間ははっきりしないが3分だと思う。勝負の判定ラインまで、引き切った方が勝ちだが、競技の途中で、腰が落ちてしまうと「コーション!」という審判の声が掛り、3回目のコーションが掛ると反則負けになる。綱を引く競技者は8人。登録は10名まで。もちろん監督がいる。
この3分ほどの間の駆け引きが面白い。監督は、綱を引く選手の脇で、ストップウォッチを見ながら、作戦指示を与える。最初から小刻みに足を動かして、綱を引くチーム。片やそれをじっと我慢して、勝負を掛ける一瞬のタイミングを見計らうチームと、その作戦はそれぞれチームごとに違う。男子準決勝第一試合は、魚津サッシの勝ち。第二試合は、金沢レスキュー隊と長野進友会の対決。
テレビ中継の解説は、連盟の役員がしている。先ほど検索したら、連盟の役員の名前が出ているサイトが表示されたのだが、原稿に書き込もうと、再度検索してみると、どこにいったか出てこない。HP検索は、一期一会だ。これは、と思ったところは、全部お気に入りに登録しておかなければいけない。
解説である。「金沢レスキュー隊は世界チャンピオンですからねぇ~。進友会も気合が入っていますよ。応援の太鼓は、御柱ですね」といっている。「なるほど、進友会は、長野は長野でも、諏訪なのか」と思う。進友会が2本連取して決勝進出。「いや~、世界チャンピオンに勝ちましたよ」とアナウンサー。そして、女子の決勝。決勝戦は、コベルコ科研と青森TC2000。コベルコ科研が日本連取して、見事、昨年に引き続いての連覇を果たした。男子決勝は、魚津サッシ綱引きクラブと長野進友会。ジワリジワリと綱を引き続けた進友会が、2本連取して、初の優勝を手にした。チーム結成17年目の念願の初優勝であった。
この原稿を書くのに、HP検索をしてみると、あちらこちらで綱引き大会が行われている。筆者が知らないだけで、けっこう人気のあるスポーツなのかもしれない。世界大会もあるのだろうから(HPに「世界綱引き選手権大会」と入れてみたが、ヒットしなかった)、オリンピックの参加種目に入ってもいいかもしれない。
各国の政治家さんたちが、選手だったりすると、さまざまな駆け引きが行われるのだろうなあ。
(い)
【2005全日本綱引選手権結果】〔男子〕優勝 進友会 準優勝 魚津サッシ綱引きクラブ 三位 孔雀会 金沢レスキュー隊〔女子〕優勝 コベルコ科研 準優勝 青森TC2000 三位 脇町おかめクラブ とびしまゲンキーズ
【目次】
◆1.ジュピターテレコム、ジャスダックに上場
≪日本の多ch世帯普及率は17%。パイの取り合いではなく市場をさらに拡大する≫
Q1.株主への配当の時期は? Q2.J:COMのシェアを伸ばすということだが?
Q3.HDD内蔵のSTBを投入するということですが? Q4.FTTHもインフラとして導入するという
ようなお話がありましたが? Q5.昨年度は25万のデジタル加入を達成しましたが、今年は?
Q6.伸びた要因は? Q7.モバイルと連携したサービスの開発は?
◆2.千葉県のJ:COM3社が合併し、「ジェイコム千葉」誕生
◆3.J:COM東京らが防犯情報をコミュニティチャンネルで放送
◆4.デジタルメディアの録画問題(その2)―わりといいと思うのは「ムーヴ」という仕組み
≪今は、ハリウッドがウンといわない限り、何も出来ない仕組になっている。≫
≪家庭用に使うにはいいが、それを友人にコピーして渡すのは、本当は違法だった≫
≪ムーヴは、ユーザーが作品1個を買ってそれを移し持つことはできるという考え方≫
≪パソコンとテレビは全然違うもので、ホリエモンが言っているようにはならない≫
≪テレビはまだしも、録画機器は相変わらずみんな使えない≫
◆5.スカパー!携帯電話活用の新会社設立へ
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