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第253号 「ケーブル―偉大なアメリカのサクセス・ストーリー」―全米ケーブル通信協会(NCTA)2005年産業概観―

[2006.05.12号]

 4月21日午前、名古屋方面に向かって検見川浜を出発した。パソコンのデスクトップにおいてある「乗り換え案内時刻表対応版」で、検見川浜を何時に出れば向こうに何時につくかと、検索しているうちに、なんだかんだと時間が経ってしまった。
 その昔は、出張というと、時刻表を片手にいきあたりばったりの旅になった。つい最近まで、時刻表を片手に、京葉線に乗ってしまえば、車中で、時刻表を開いて、もう旅の始まりだった。しかし、いつだったか、それをやろうとして、悔しいかなもうそれができないのがはっきりわかった。ポケット時刻表の文字が読めないのだ。大型の時刻表もあることにはあるが、何かと持ち歩きには不便だ。紙はやっぱり重たい。まさか最近愛用するようになった編集用の大型の拡大鏡を持ち歩くわけにもいかない。ケーブルの番組の合間に流れているCMでよくやっている「いまなら2個で3,980円」の名刺サイズの拡大鏡でも買おうかとも思ったが、まだ実行には移していない。
 このところ京葉線も風でとまることも多い。何かどこかでトラブルがあったら、3時までに刈谷につけないので、着替えなどを詰め込んであった出張用のバッグを下げて、歩いて3分の検見川浜の駅に小走りに向かった。乗って、座って、ホッして、気が付いた。「ケータイ忘れた」。充電器までバッグの中にしまいこんだのに、ケータイだけは前日の取材バッグ(BNバッグと呼ばれている)にそのままになっていた。まあ、引き返すわけにもいかないので、そのまま、電車に乗り続けた。
 この日は、愛知県刈谷市に本社のあるキャッチネットワークで、3時半から取材、そのあと4時半から、講演をする予定になっていた。3時少し前に、刈谷駅についた。南口を降りると、いつもの風景。右手に目をやると、……右手に目をやると、なんと、なんと、ファミリーマートの明るいブルーの看板が目に飛び込んできた。つい、フラフラと、引き込まれるようにファミリーマートの左右に開いたガラスの扉をくぐる。一目散に「ピリッと焼きするめ」のあるあたりに直行。あった。しかも大量に。そばで、在庫調べのオネエさんが、タブレット型の在庫記入のマシンに数字を打ち込んでいた。ちょっと気恥ずかしいが、そんなことをいっている場合ではない。枚数を数えてみると9枚あった。全部買っちゃおうか、とも思ったが、余所の土地にきて、全部買い占めてしまったら、まずいよなと自ちょうして、5枚にとどめた。
 レジに行き、ばさっと5枚分の焼きするめの袋を出すと、後からついてきた在庫をチェックしていたオネエさんが、何か笑いをかみ殺している。たまのスーツ姿。午後の3時頃に焼きする目を5枚まとめて買う中年男を少し、ヘンに思ったのかもしれない。桜の下の花見だったら、いろんな種類のつまみを買うはずだし。
 お金を払って、焼きするめを出張バッグにしまいこみ、タクシーに乗り込んだ。<あっ!しまった。駅から連絡して、迎えにきてもらう手はずになっていた。……まあ、このまま行くしかないか。しかし、ケータイがないとこれほど不便なものか>
 本社についてみると、迎えの車とは行き違いになってしまっていた。<ケータイって必需品だよなあ。これからは、万一のために2台あった方がいいかもな>と思う。講演が終わって、7時から刈谷駅前で食事。話の流れで、「焼きするめ」の話になり、同席した3人に1枚ずつプレゼントした。9時過ぎに解散。名古屋の駅前のホテルにチェックイン。マッサージを1時間ほど頼んで、ぐったり。強い揉み方だったが、ツボを押さえてくれたので、気持ちよかった。また、ここにしよう。「愛知万博の時は、忙しかったですか?」とオネエさんに聞くと、「忙しかった。とにかく忙しかった。外国の人もたくさん泊まっていた」という返事。<外国の人もマッサージを受けるのかなあ?>と単純に疑問に思って、そう尋ねると、外国の人は勘違いしている人がほとんどだった。白い上着を着て、部屋に行くと、格好をみて、「ノー」といってキャンセルになってしまう、といっていた。ひとりになって、テレビをつけて、焼きするめをつまみにビールを飲んで寝た。
 翌朝は、わりと早めに目が覚めたが、体が重たいので、お昼のチェックアウトにした。さて、食事の前に、事務所などに電話でも入れようか、と思うがケータイはない。100円玉でかけるのも、おつりが出ないし、もったいない。そうか、テレホンカードを買えばいいんだ、と思ったが、これがそう簡単ではなかった。地下街の公衆電話を探したが、電話はあってもテレホンカードの販売機は見当たらない。午後は、名鉄に乗るので、名鉄百貨店の1階の公衆電話を探したが、ここにもない。汗もかいてきた。
<しかたない。案内所のオネエさんに訊いてみよう>と思って、きれいなオネエさんに、「すみません。テレホンカードを売っているところを探しているんですが?」と尋ねると、ニコッと笑って、「テレホンカードは7階のギフトコーナーで承っております」との返事。<エー。7階までいかなきゃいけないのかヨー>と思うが、しかたがない。承れちゃった。そして、7階までのエレベーターがなかなかこないんだなあ、これが。よーよー辿り着いた7階のギフトコーナー。「テレホンカードを下さい」というと「御遣い物ですか?」「いいえ、違います」といって、ようやく念願のテレホンカードが手に入った。
 早速、これから取材に行くCATV愛知に電話をして、「すみません。どこの駅で降りるんでしたっけ?」と尋ねると、「青山です!」っと、元気な透き通った若々しい女性の声が返ってきた。何か、ほっとした。ああ、ケータイ忘れまじ。(い)


【目次】

◆1. はじめに
◆2. 競争環境の概観
  2-1. 競争レベル  
  2-2. 成長する市場  
  2-3. 競争状況
   2-3-1. 競争するケーブル  
   2-3-2. 高速インターネット市場.
◆3. ブロードバンド革命がもたらす消費者利益
  3-1. 高速インターネット・サービス  
  3-2. デジタル電話(VoIP)と無線サービス.
◆4. 地球上で最も多種多様、最も魅力的なビデオ番組の制作
◆5. 未来はデジタルにあり
  5-1.HDTVの普及促進  
  5-2. インタラクティブ・テレビの普及  
  5-3. ビデオ・オン・デマンドはさらに増加する
◆6. ケーブル企業は社会的責任を持つ企業市民である
  6-1. Cable Puts Parents In Control  
  6-2. ケーブルはコミュニティを重視する
  6-3. ケーブルは教育を重視する   
  6-4.ケーブルは多様性を推進する

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