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第254・255合併号 「2010年NGN(次世代ネットワーク)へのプロローグ。RF主流の映像伝送市場にいよいよIPが本格参入」
[2006.06.14号]
6月10日午後1時半過ぎののぞみで大阪に向かった。10日、11日の両日に、関西大学の千里山校舎で行なわれる日本マス・コミュニケーション学会(旧称日本新聞学会)のワークショップに出席するためだ。今年の2月頃に、関西大学総合情報学部出身で、現在、神戸学院大学地域研究センターポスト・ドクトラル・フェローの増本貴士さんから、増本さんが企画するワークショップに討論者として出席してほしい、という話があった。
「えっ?私が?」と思ったが、学部の学生の頃からの顔馴染で、S先生からも「イザワさんがいいのではないか」と推薦をいただいたということで、「う~ん。私で役に立つのだろうか?」とかなり心もとなかったが、まあ、「馬には乗ってみよ。人には添うてみよ」という諺を筆者バージョンに変えた「馬には乗ってみよ。人とは飲んでみよ。来た話は断るな」というモットーにしたがって、お引き受けすることにした。
といっても、実際には、当日どんなことをすればいいのか、どんな準備をしていけばいいのか、はっきりとしたイメージはつかめていなかった。彼が、学会で東京に出てきた折に、何回か、「打ち合わせ後飲み会」を行い、だいたいの方向性がわかってきた。「メディア産業論」をテーマにしたワークショップで、ICT関連企業等による放送局の買収騒動から今後のメディア産業の方向性、発展性などを検討する、ということなのだが、ライブドアには、一度、ハーヴェストプランニングの大場亮社長と連れ立って訪れたことはあるが、株式の世界は、全くの門外漢で、ましてや今度の騒動を人前でどうのこうの発言できる情報もノウハウもない。
「う~ん。大丈夫なのだろうか?」と思ったが、考えてみれば、「そのあたりは、増本さんの得意とする領域であるから、自分は別の視点から問題提起をすればいいんだな」と安心した。しかも、当日のコーディネーター役を・擽掬祇萓犬・海瓩討・世気襪箸いΔ里如・腓い飽多瓦靴拭」
それでも、さすがにぶっつけ本番はまずいので、6月4日に、・收萓検∩・椶気鵑ネ3人で、打ち合わせ。最近の様々な話題を世間話をするように取り上げて、意見を交換。当日の話の方向性を(波長を合わせるように)確認して、打ち合わせを終えた。
前日の9日。当日の資料をコピーして大阪行きの準備をした。
いつの頃からか、疲れると、左足のふくらはぎに疲れがたまるようになった。30代半ばを過ぎてからだろうか。ふくらはぎが硬くなって、たまにつってしまうのだ。6月に入って、その感じが軽く来ていた。そして、第2週になると、だいぶその感じは強まってきた。用心しなければいけないと自覚していた。
6日、ケーブルテレビ連盟の総会・懇親会のあと仲間うち4人で連れ立って新橋に繰り出した。霞ヶ関からは、短い距離であったが、4人なのでタクシーに乗った。Tさんが、3月に右足の膝の靭帯を切った話をした。痛そうだった。ブチッと音がしたという。「う~ん。気をつけなければ…」と思った。
10日、大阪に向かう時には、だいぶつりそうだった。左足に負担をかけないように歩いた。新大阪から地下鉄に乗って、中津で降りて、16時半に三井アーバンホテルにチェックインした。そして、関西大学で、18時から始まる懇親会に向かう。地下鉄が入ってきた。急ごうと思って、階段を駆け下りようと、左足を1歩踏み出した。その瞬間、左足に力が掛り、ブツっと痛みが走った。
<あっ!やっちゃった。肉離れかもしれない>と思った時は、足を引きずらなければ歩けなかった。
地下鉄には、間に合ったが、<何も1時間に1本しか来ない田舎の電車じゃないのだから、1本待ってもよかったのに>と思っても後の祭りだ。<しかたない、どこかでサポーターを買おう>
梅田阪急で、案内係の女性に「サポーターを買いたい」というと、モバイルで、売場に電話して確認してくれた。少し離れたINGSという別のビルのスポーツ用品売場で、サポーターを購入。痛めた左足のふくらはぎをきつくまいて、千里山線に乗って懇親会場に向かった。懇親会では、顔馴染の方や出版社時代の先輩にも会った。
翌日、ワークショップは無事にすんだ。<ああ、こういうものなのか>と新たな体験をした。「いろいろな人が、それぞれ違った経験や体験をもとに、いろいろな意見を持っている」ことをあらためて思った。それをまとめようと思うと、その調整はたいへんだ。ましてや、政策など利害が相反すると、政治的決着しかなくなる。
増本さんとは、無事ワークショップが終わったことを祝してビールを飲み、最終ののぞみに乗り込んだ。月曜日、左のふくらはぎは、右のふくらはぎの2倍くらいに腫れてきた。安静にして、冷やすことにした。「無事これ名馬」という諺が浮かんで来た。(い)
【目次】
◆1.ジュピターテレコム 2006年第一四半期 決算説明会概要
◆2.KDDIのケーブルテレビ事業戦略
(1)JCNの企業価値を高めIPOを目指す (2)固定電話戦略がKDDIのケーブル事業参画の出発点
(3)ケーブル事業者の商品力の強化は避けられない道
(4)ケーブルとの連携でFMCサービスの基盤の拡大 (5)ケーブル側のメリットは防衛力の強化
(6)商品と営業の提携が基本 (7)ケーブルテレビが前面に出た顧客管理
(8)IPの普及までの時間をいかに引き延ばすか (9)加入者との強い信頼関係が一番
◆3.ビック東海とフュージョン・コミュニケーションズ、「光プライマリー電話サービス」で提携
◆4.東海ケーブルチャンネルが試行運用開始
◆5.NECマグナス、SGI、デジタルハイビジョン放送番組制作支援システム提供で協業
◆6.「J:COM オンデマンド」、ハイビジョンコンテンツのラインナップを強化
◆7.「ムービープラスHD」2006年8月より「J:COM TVデジタル」でスタート
◆8.オンデマンドTVが、『QVC』、韓国総合エンターテイメント『Mnet』の放送開始
◆9.カートゥーンネットワーク、日米間の共同制作部門を国内に新設
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