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第284号 「猛暑過ぎて洪水の秋。地の大揺れを畏る」

[2007.09.10号]

 散歩を兼ねて、駅の高架下のスーパー一直鮮(いっちょくせん)や、駅からちょっと離れた関西系の大型スーパーイズミヤをぶらつくことが多い。お昼前だったり、夜11時まで開いているので、夜の8時過ぎだったり、ちょっとした気分転換にちょうどよい。家を出る前には、念のため、冷蔵庫を開けて、何が入っているか、確認する。一番大事なのは、アサヒのドライが何本残っているかだ。今夜のビールのつまみを作るのにどんな材料が残っていて、何が出来そうか、野菜室も覗いて、ぼんやりとイメージを創りだそうとする。もちろん明確なものは浮かんでこない。浮かんでこないが、頭の中に、残っている材料のイメージを植え付けることが大事だ。それと、どの材料から早く料理した方がいいのか、考えることも大事だ。
 冷蔵庫の中で、せっかく購入した野菜を腐らせてしまうのはもったいなさすぎる。それでもたまに野菜室の奥に使い忘れてしまったトマトを1個発見したり、きゅうりを1本みつけたりすると、もっと注意深く確認しなければいけない、と反省する。
 お金を払っているのももちろんだが、せっかくの天の恵みをきちんと食さないというのは、何かいけない気がするし、農家のみなさんが丹精をこめて育てて、暑さ寒さの中を収穫し、その後も、いろいろな方の手を伝わって、近くのスーパーにまで届けられている。その長旅の苦労を考えると、きちんと食すべきであろう、なんて考える。そのうち、こういうものが食べられない時代がきてしまうのかもしれない、などと考えるとなおさらだ。今年の夏の暑さは、今食べている野菜などがそのうち食べられなくなってしまう、ということを強く感じさせた。
 夜中に、テレビをつけて、ビールを飲んでいると、やはり野菜などの食物が取れる産地がかわってきているとレポートしていた。今年は、北海道のお米に人気が集まっているのだとか。北海道でこれまでになくおいしいお米が取れるようになったということは、おいしいお米の取れる北限が北に上がっているということだそうだ。
 宮崎県だったと思うが、そちらでは、東南アジアの作物の種や苗を輸入して新しい野菜の栽培に取り組んでいるとか。もちろん、今まで食べていた野菜なども暑さに強いものに品種改良するなどの工夫もされているのだとか。
 子供の頃の夏のおやつといえば、畑になっているきゅうりを2、3本もぎってきて、水洗いしてそのままかじったり、少し上品だと、包丁で縦長に切り、塩をかけて食べたり、トマトをもぎって、水洗いしてそのままがぶりとかじったりというものだった。まっすぐに姿勢良く伸びたきゅうりはむしろ珍しかった。
 貧しかったのか豊かだったのか。年配の方とそんな話をすると、「豊かだったんだヨ」と返ってくる。
「俺たちは、何も食うものがなかった。弁当の時間になると、いなくなるヤツも別にあたりまえだった。弁当を持ってきているヤツだって、白いゴハンがぎっしり詰まっているなんてヤツはいなかった。とにかく食い物がなかったんだよ。それに比べると、今はみんな食べ物に好き嫌いをいって、残すんだから……。贅沢なんだヨ。そのうち、食べるものがなくなったら、一番先にまいっちまうで。俺たちは、贅沢なものを食ってないから、けっこう粗食に耐えられるんとちがうかネ~」という。確かに、そうかもしれない。
 今年は、スイカを9個食べた。6月20日に、初物を買って来てから、だいたい5日~7日おきくらいに丸ごと1個を買ってくる。水分をしっかり含んだスイカは重い。5キロくらいは十分にありそうだ。駅下の一直鮮からイズミヤにまわって、値段と産地をみて、手頃なものを買ってくる。スイカの季節は、冷蔵庫の中で、スイカが一番幅を利かせる。家人、スタッフと合間合間に食べる。特に、朝は、たいへんにスッキリした気分になれる。夜のうちに汗で減った水分を補給するから、体にもいいそうだ。
 今年は、7月の下旬に食べた鳥取の大栄町のスイカがたいへんにきめが細かくおいしかった。
 8月もお盆の頃になると、だいぶスイカから気分が遠のいた。スーパーの店先からも山形のスイカを最後にだんだんとフェイドアウトしていった。
 ユビキタス・コンピューティングの時代になると、例えば、スイカについていた個体識別番号を記録しておけば、鳥取の生産農家の方に、「千葉県千葉市美浜区の関西系の大型スーパーイズミヤで個体識別番号○○番のオタクが作られたスイカを購入し食しました。今年は、○○産、○×産、××産等々のスイカを合計9個食べましたが、そちらで作られたスイカが一番おいしかったです」などとメールを送れるようにもなるのだろう。
 そうすると、スイカ談義が進み、生産者の方ともだんだん仲良くなって、来年になると「今年は、個体識別番号○○番~○○番が特においしい。○×スーパー宛に送るから、そちらで引き取って食べてみてくれ」なんてメールのやりとりをするようにもなるのだろう。(か?)
 そのうち、「キミもこっちにきてスイカ作りにチャレンジしてみてはどうか」なんてお誘いがきたりして……。
 でも、マジにいざという時に備えて、食べ物を自分で生産できる知識や経験は積んでいた方がよさそうだとか。漬物つくりも大事かも……。(い)


【目次】

◆1. 「NGN構想とケーブルテレビ業界へのインパクト」
     株式会社インテック・ネットコア 取締役CSO 中川郁夫氏
◆2. 次世代ネットワークのフィールドトライアルショールーム「NOTE(大手町)」
     リニューアル展示
◆3. 新たなMSO誕生。CTY、JCV、NCTが共同持株会社「CCJ」を設立
◆4. デジタルテレビ向け映像配信サービス「アクトビラビデオ」を9 月1 日より開始!
◆5. 「アクトビラ」上にてドコモコインRを活用したペイパーコールサービス提供開始
◆6. メディアッティ、「大曲の花火」ライブ中継をグループ各局のコミチャンで同時放映
◆7. ジュピターテレコム、10 月1 日より、「J:COM チャンネル」を地上デジタルで全局放送開始
     ~12 月1 日からは、672 万世帯以上で視聴可能に~
◆8. 9月8日(土)、長野県高山村/女子美術大学/須高ケーブルテレビの産学官連携事業「こどもと
     自然のフォーラム」開催
◆9. 須高ケーブルテレビと須坂市・小布施町・高山村が災害応援協定の調印式を実施
◆10. コンテンツの充実で加入者を伸ばす「オンデマンドTV」の動き
◆11. NHK放送研修センター研修案内

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