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第290・291合併号 「いよいよNGN元年。2010年に向かって様々な変革が進む」
[2008.01.05号]
埃というものは、どうしてこうも溜まるものなのだろう。千葉市の埋立地、美浜区検見川浜に建てられた築30年以上のマンションで、海に近く、たまに強い風も吹くので、それで埃が溜まりやすいのではないか、などと思うことにしている。結論からいえば、こまめに掃除をしないからだろう。しかし、それでも、掃除をしていないというわけでもないのだが、気がつくと、埃が溜まっている。
床に置いたパソコンの裏側や机の上のディスプレイの裏側は本当によく溜まる。何かの企ての相談に埃たちが集まってくるのではないか、と思うくらい集まって、綿埃に成長していることも珍しくない。
家の中に1カ所ある電話口の周辺には、光終端装置やら、ルーター、6穴のコンセントも2個あり、そこからあちこちに電気コードが延びている。何かあって、コンセントを外そうとするときには、どのラインがどの端末に繋がっているのか、引っ張って確認をしなければいけない。子供の頃、宝物のように思えた12色のクレヨン(24色以上のクレヨンを持っている子供は金持ちの子供で、どこか平民の子供とは一線を画している感じであった)ではないが、それぞれの電気コードに色分けがしてあればいいのだが、まあ、通常は、クロである。目印に、色分けのテープでも張っておけば一目瞭然なのであろうが、そこまでの几帳面さはない。
そのあたりは、綿埃の銀座になっている。どうしてこんなに綿埃が成長するのか、と思うくらい大きく成長している。電気が埃を呼び集めるのかもしれないし、暖かいところには集まりやすいのかもしれない。でも、どうしてこんなに大きく成長してしまうのだろう、と不思議な気分になる。
NHKの動物奇想天外などの番組を見ていると、よく特殊なカメラで、夜の動物の生態などを撮影しているが、今、ちまたに溢れ出している、高感度なウェブカメラを設置して、埃がいかに集まってきて、それがどのようにして綿埃に成長するのか、しばらく時間を掛けて観察してみたら、意外と面白い発見があるかもしれない、などと思ってしまう。例えば、将来的に電話口や電気のコンセントの周辺、パソコンの裏側などには、電気掃除機のようなもので自動的に埃を吸引する装置が設置され、埃が溜まらない環境を提供するとか。
まあ、埃が溜まるというのは、埃が溜まるスピードが、筆者の「掃除をして部屋をきれいにしなければならない」という意識の時間軸をはるかに超えるスピードであるという結果である。
というような屁理屈を考えながらも、年末だし、腕のいい職人さんは道具の手入れをきちんとする、というようなことも頭に浮かんできて、掃除をすることにした。
この2年ほど愛用しているのが、花王の「クイックルワイパー ハンディ」である。本体価格が、近くの関西系のスーパーイズミヤで、税込298円。(http://www3.kao.co.jp/quickle/qkl_handy_00.html)
「吸着性の高いファイバー(ふわふわキャッチャー)が、舞いやすいホコリ・花粉・微細なハウスダストまでみるみるキャッチ、逃しません。いつも身近においてスイスイホコリ取りができます。」というのが売り口上である。
縁日で売られている、綿あめを想像していただきたい。あの綿あめを少し小振りにしたもので、さっと埃のあるところをひとなですると、埃がみるみるきれいにとれる、というものだ。
これは優れものである。その前は、多分どこか他社の製品を使っていたが、これが出て来て、使ってみるとすごくいいので、それ以来、愛用している。(こういう商品の紹介文を書いて、読んだ読者が、この商品を買ってくれると、紹介文を書いた筆者に、多少のお金が入ってきて、それが貯まると、何か商品が買えたりする、というのが今の時代だよな、と思って花王のHPを開くと、今回紹介した商品はもちろんあったが、「花王HTML引用サービス」というものがあり、個人のHPやブログで商品の絵柄を引用してよい、というサービスを提供していた。家庭の奥様方のHPやブログで、こういう商品が紹介されているんだろうな、と思う)
本体には、このふわふわキャッチャーが1つ付いている。替えのふわふわキャッチャーは、別売りで、3つ入っていて、イズミヤで248円。前に買った替えのふわふわキャッチャーが残り少なくなっていたので、掃除の前に、買いに出かけることにした。イズミヤは、お掃除用品の専用コーナーを作っていた。お目当てのふわふわキャッチャーはもちろんあったが、「お部屋で色分け」という文字が飛び込んできた。「クイックルワイパー ハンディ」の本体の軸の色は、通常、肌色なのであるが、この時期限定で、グリーン、ピンク、パープルの3色を出してきていた。〈う~ん。勝負に出たな〉と思った。お部屋によって色分けという単純なチャッチコピーだが、掃除をしようと決意したものにとっては、非常に魅力的なキャッチフレーズだ。〈パソコンまわりと、それ以外と分けてもいいかな〉なんて気分になってくる。そこで気になるもうひとつのキャッチフレーズが、「この時期限定」である。〈今しか買えないんだ〉と思うと、〈探せば、どこかに2本本体の軸はあったはずだが、探すのも面倒だ〉ということになって、グリーンとピンクの2本を買い込んだ。そして、掃除を始めると、〈どうして、こんなに綿埃が溜まるのか〉ということになったのである。〈お金は、貯まらないのに〉と思いながら。
でも、この花王の「クイックルワイパー ハンディ」、年末でなくてもお薦めです。(い)
【目次】
<目次>国際IT財団・ブロードバンド推進協議会 共催 シンポジウム抄録
「新世代ネットワークにおける通信事業のあり方」
-NGN、無線ブロードバンド時代の通信事業の姿を総務省・事業者で問う-
■■インターネットを巡る7つの視点■■
総務省 総合通信基盤局事業政策課長 谷脇康彦氏
(1)市場の統合化の進展とネットワークの中立性
(2)視点1―インターネットはインフラとして耐えうるのか?
(3)視点2―ネットワークの選択の自由が確保可能か?
(4)視点3―セマンティックウェブは実現可能か?
(5)視点4―ブロードバンド市場のカギはプラットフォームか?
(6)視点5―利用者利益は確保可能か?
(7)視点6―ボーダーレス社会の競争モデルはどうなる?
(8)視点7―新世代ネットワークはいつ実現するのか?
■■ NGNの展開とIPTVへの取り組み ■■
NTTコミュニケーションズ(株) 経営企画部サービス戦略担当部長 出口秀一氏
(1)NGNを取り巻く社会構造の変化
(2)オープンなインタフェース、セキュリティー、QoS、信頼性が4つのポイント
(3)NGNのサービス展開スケジュール
(4)NGNにおけるIPTVサービスの概要
(5)次のステージに向けたIPTVサービス
■■ 新世代ネットワークにおける通信事業のあり方 ■■
KDDI(株) 執行役員技術渉外室長 冲中秀夫氏
(1)電気通信事業を取り巻く環境の変化
(2)KDDIのネットワーク統合への流れ
(3)KDDIのサービスの融合
■■ 次世代ネットワークは、今後の情報通信の基盤となるべきもの ■■
ソフトバンク(株) 社長室長 嶋 聡氏
(1)安心で豊かな国民生活のために、公正競争を通じて発展させるべき
(2)ボトルネック設備である光回線の重複投資は非効率
(3)独占解消のため1分岐回線単位の開放が必要
■■ パネルディスカッション ■■
(1)日本のネットワークは耐えられるのか?
(2)IPTVの展望
(3)2010年がターニングポイント
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