1. クリエイティブ・ビジネス・エージェンシーTOP > 
  2. cbaニュース > 
  3. 第303号 「東海地区ケーブル事業者が大同団結。NTTの対抗軸」

cbaニュース

第303号 「東海地区ケーブル事業者が大同団結。NTTの対抗軸」

[2008.07.15号]

 7月1日、朝の新幹線で名古屋に向かった。東海地区のケーブルテレビ局の新たな事業連合である株式会社コミュニティネットワークセンター(CNCi)の記者発表がメルパルク名古屋で11時から行なわれるからだ。9時半過ぎに名古屋駅北口を出て、地下鉄の方に向かって歩く。途中、土産屋で、赤福があるかどうかを確認する。あった。元気に売られている。そうなると、御福餅が気になるが、今、ネットで調べてみると、昨年12月5日から販売を再開しているようだ。
 赤福を確認して、地下鉄の方に向かっていくと、高島屋の入り口に若い女性を中心にした100人から150人の列が並んでいる。〈そうか。まだ、開店前なのか〉と納得するが、反対側にも同じくらいの長蛇の列。いつもこんなに並んでいるのかどうか分からないが、なんとなく〈名古屋は元気だ〉で腑に落ちる。タクシー乗り場の前から地下鉄に向かう階段を降りると、階段に腰を下ろし、甲高い声でくっちゃっべっている多くのおばさんたちの姿が目に飛び込んでくる。〈こちらも、デパートの開店を待っているのか?〉その時は、〈この元気なおばさんたちも高島屋の開店を待っているのか?〉と思ったが、今考えてみると、松坂屋かもしれない。
 CNCiの記者発表を終えて、名古屋地下街の玉の光で、記者仲間と昼食を取る。この日、名古屋は暑かったので、ビールを飲もうという話も出たが、みんな黙々と食事をしており、ビールなど飲んでいる人はいなかったので遠慮した。朝の土産屋で赤福を2つ買い、東京へ。15時過ぎの到着で、19時からの飲み会までには、まだ時間があるので、平井の親戚に顔を出す。親戚が所有する6世帯ほどが住むアパートのデジタル化対応の話を江戸川ケーブルテレビの方に相談して、「一度、現地を見てみましょう」のまま返事を返していないので、少し巻きを入れなければいけない。が、記者会見のお土産のクッキーと赤福を口にして、「(クッキーも赤福も)おいしいね」で、世間話をしているうちに、時間が過ぎてしまい、デジタル化の段取りの話は出せずじまい。帰りに現地のアパートをみるが、複雑に線が入り組んでいて、やはり専門家にみてもらわないと、と納得。
 そもそもこの物件、今は、東京ケーブルビジョンの難視聴対策で、テレビを視聴している。そこで、あるパーティーの席で、S理事長、I部長に相談すると、「アナログ時代は、うちが補償するエリアだが、デジタルになると(補償の適用から外れ)江戸川ケーブルテレビの担当エリアになる」ということで、話を繋いでもらった。
 ことの起こりは、NTTの代理店が、Bフレッツの営業に来て、「今なら、工事費無料」という提案書を置いていったことにある。義理のメイに相談を受け、「ケーブルテレビと両方を比べてみて、今後とも不動産価値をアピールできる方を選択したら」ということになっている。
 地上デジタル放送の普及の視点でいえば、こうした小規模アパート等のデジタル化をどのように進めるかが、大きな課題として浮上してきている。室内アンテナでも対応できるエリアもあるだろうが、部屋の住人は、大家が何とかしろ、ということになり、その大家が高齢だったりすると、なかなか話が前に進まないことも多いだろう。ケーブルテレビの立場であれば、小規模物件を所有する大家さん、不動産屋さん、電気屋さんをも巻き込んだ説明会がいいかもしれない。電気屋さんには、テレビの買い替えのお客さんを紹介する、というインセンティブで協力してもらったらいいのでは。高いところに上ってアンテナを立てるよりは、電気屋さんもベターなのではないかと思うのだが。特に、都心部では。(みんなそれなりの競合関係は、あるでしょうが、それはそれとして、「地デジ普及」という錦の御旗の下に、ひとつになって)
 アンテナを立てる際の費用として、「アンテナ代の他に手間賃は10万円くらいほしい。『5万円くらいでできる』などと吹聴されては困る」という電気屋さんの要望があるという話を伺ったことがある。電気屋さんにとっては、どちらが得なのか。(アンテナを立てる利益とケーブルテレビに協力するインセンティブ、NTTに協力するインセンティブの天秤で決まるのだろう)
 アンテナ設置を選ぶか、ケーブルテレビを選択するか、それともフレッツTV(7月1日の読売新聞に掲載されたNTT東日本の全面広告には、「フレッツTV」と表示されている)を選ぶかは、最終的には消費者の判断になってくる。だが、その前に、今の段階で、地上デジタル放送対応の環境になっていない世帯のみなさんに「アナログからデジタルへの移行という国の施策を理解し、納得をしてもらう」ことには、相当の力技が必要になってこよう。
 大きな推進力は、コンテンツである。北京オリンピックでの日本選手団の活躍が、「やっぱりデジタルTVで見てよかった」という世論の形成(*)に繋がり、地上デジタル放送の普及を促進するとともに、デジタルTVの大幅な買い替え需要も惹起することに期待して、土曜日、2L1,280円で買ってきた熊本産のスイカを頬張ることにしよう。(7月7日・い)このあと熊本産をたいらげ、9日に買ってきた鳥取・大栄町のスイカを食べている。
*社内会議の前の間の持たない時間の話題にそれとなく取り上げられ、社外の方との初対面の話題に登場し、あちこちの飲み屋で、「やっぱりデジタルTVは違うね」とさりげなく今年買った薄型テレビが自慢され、主婦のホテルランチパーティーで、アンテナ視聴、ケーブルテレビ視聴、フレッツTV視聴のどれが得かという熱い議論が繰り広げられるというようなこと。


【目次】

◆1.東海地区に大同団結のための事業連合「株式会社コミュニティネットワークセンター(CNCi)」
    誕生
◆2.<フォトレポート>「ケーブルテレビショー2008」②
     -ケーブルテレビで活かされるデータ放送
◆3.VODサービス『JCNプラスビデオ』を開始
    ~2008年7月より試験サービス、10月より本格サービススタート~
◆4.「りんごアートコンテスト2008」を開催!
     -長野県高山村、女子美術大学、須高ケーブルテレビの産学官連携事業
◆5.南九州ケーブルテレビネット㈱ 緊急情報の放送開始
     -7月1日よりまずは災害、行政情報から-
◆6.meromero park、モバイル決済サービスを導入「ドコモケータイ払い」・「モバイルsuica」・
   「Mobile Edy」携帯ユーザーのアイテム購入を促進
◆7.meromero park、「メロカメラ」と「メロ広場」を開始
     -投稿型フォト機能でユーザー間コミュニケーションを活性化
◆8.こどもたちの創造・表現活動を推進するNPO 法人CANVAS、東京大学情報学環・福武ホール
    にて、こどもたちのためのサマーキャンプを開催
     ~大学キャンパスで、小学生が本格的なクレイアニメ制作にチャレンジ!~
◆9.NHK放送研修センター 『ケーブルテレビの顧客対応スキルアップ』研修
     ―顧客サービスのプロととして接するために―

cbaニュース一覧

有限会社
クリエイティブ・ビジネス・エージェンシー

〒261-0012
千葉県千葉市美浜区磯辺5-12-2-303


cbaニュースのご購読の申し込みは、電話かFAX、メールにてお願いいたします。 (担当:伊澤)

TOPcbaニュース視察ツアーセミナー・研究会出版物のご案内事業実績会社概要PHOTOSお知らせお問い合わせサイトマップ

Copyright (C) Creative Business Agency
PAGE TOP