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第309号 「ケーブル局の電話導入続々。ひかり電話との競争激化」
[2008.10.15号]
巨人が、V2を達成した。最大13ゲームをひっくり返してのV2だから、それは、選手、監督、巨人軍関係者はもとより、巨人ファンにとってはよろこびもひとしおだろう。
一方、その反対は、阪神ファンであるが、去年のクライマックスシリーズのこともあるし、岡田監督以外は、選手、関係者、ファンのすべての皆さんが、まだまだいけると思っているだろう。
11日に、堀部政男氏(一橋大学名誉教授)、杉山知之氏(デジタルハリウッド大学学長)、玉井克哉氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)、中村伊知哉氏(慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授)、和田洋一氏(スクウェア・エニックス代表取締役社長)、金正勲氏(慶應義塾大学DMC機構准教授)が呼びかけ人になって、東京・秋葉原の秋葉原コンベンションホールで、コンテンツ学会が設立され、設立総会後、記念セミナーが行われた。
パネリストとして壇上にあがった中村先生からは、「今日、気分がいいのは巨人ファンだけではないですか。私は、阪神ファンなので……」という声が聞こえた。しばらくして、それに呼応するように、玉井先生の口からも、「私も、阪神ファンなので……」と発言があり、会場を沸かせた。熱狂的な阪神ファンぶりが垣間見えた。
知り合いのKさんは、熱狂的な巨人ファンであるが、心の中で、フツフツとその思いをたぎらせるだけで、それを表には出そうとしない。数年前までは、テレビで見るナイター中継(もちろん巨人戦)の行方に、一喜一憂していたが、勝てない日々、優勝しない年がしばらく続くうちに、(ただでさえ無口なのに)口数は減り、思いは次第に内包されるようになっていった。
3年前は、巨人が勝つと、クフッとひとりほくそえみ、すっかり冷めてしまった焼酎を口に運ぶ、しぐさや表情がいじらしいほどであった。
そして、去年は、きわめて、無表情になっていた。連勝が続いても、「まだまだわからないヨ」と表情を緩めなかった。にこやかな顔は、ペナントレースで優勝しても、決してみせることはなかった。その分、心の中では、どれほど喜んでいるであろうか、とおもんぱかられるほどであった。
クライマックスシリーズで、負けた時に、「残念でしたね」と声をかけると、「あれはお祭り。優勝は、優勝だ」と自分を納得させるような力強い言葉が返ってきた。
そして、今年、Kさんは、夏前にもうあきらめていた。そのあきらめ感には、爽やかささえ漂っていた。達観した境地に辿り着いたような感じで、「勝つことは負けることと心得たり」という表情で、飄々としていた。
秋風が吹き出した9月になって、巨人の追い上げが激しくなってきたころ、久しぶりにKさんの顔をみた。地上波でナイター中継をしなくなっているので、BSで見ているのかも知れないと思ったのと、Kさんの住まいの地デジ対応がどうなっているのかな、とふと思って、「最近、テレビで中継していないじゃないですか?」と質問すると、「ウン。ラジオで聞いている」と返ってきた。
〈エッ!?ラジオ!?〉と思って、「BSでやってませんか?」と突っ込むと、「やっているよ。」と短い答え。「マンション、BS対応しているんじゃないですか?」とさらに突っ込むと、「ウチ、BS見れないもの」と即答。
〈う~ん。ということは、地デジ対応もまだか〉と思って、それ以上突っ込むのをやめ、話題をかえた。
10月10日に、ケーブルネットワーク千葉の方とお話する機会があり、千葉市内の地デジ対応について、お話を伺った。市営住宅がまだ地デジ対応ができていなくて、予算がついて、これから地デジ対応を行っていくということだった。その話を聞いて、〈そうだ。Kさんから、前に、「市営住宅に住んでいる」という話を聞いたことがある〉と思い出した。
Kさんに、今度会ったら、「Kさん、よかったですね。来年あたりから、BSで巨人戦が見られますよ」と教えてあげようと思った。(い)10月14日
【目次】
◆1.総務省が「デジタルテレビ放送に関する移行状況緊急調査(平成20年9月)」の結果を発表
◆2. 株式会社シー・ティー・ワイと株式会社ZTVが、KDDIとの提携により固定電話サービス開始
◆3. 岡山ネットワーク (株) (通称oniビジョン)、KDDIとの提携により固定電話サービス開始
◆4.グリーンシティケーブルテレビ、KDDIとの提携により固定電話サービス開始
◆5.入間ケーブルテレビ、KDDIとの提携により固定電話サービス開始
◆6.近鉄ケーブルネットワーク、ソフトバンクテレコムのCATV事業者向け
固定光電話サービス「ケーブルライン」を採用
~光電話で加入者同士、BBフォンユーザーとの通話無料を奈良県下で実現~
◆7.ジェイコムテクノロジーとアットネットホームが合併
―2社の強みを結集し、更なるサービス品質の向上と業務拡大を目指す
◆8.@NetHome・ZAQ,人気コンテンツ「Web ゲーム」でスクウェア・エニックス、タイトーの
無料フラッシュゲームを提供開始
――シンプルで簡単に遊べる高品質のフラッシュゲームとステージ間での広告を配信
◆9.平成20年10月より最大160Mbpsの新コースを開始
~ 『超高速160Mコース』 ~
◆10.嶺南ケーブルネットワークに地域 WiMAX 事業者として初の包括免許
◆11.株式会社CAC及び株式会社ハートネットワーク所属
特定無線局の包括免許に係る電波監理審議会からの答申
≪地域WiMAXの包括免許≫
◆12.ITコンソーシアム京都、KBS京都、エフエム京都、KCCS、KDDIが京都 東映太秦映画村で
開催される『太秦戦国祭り』にて、スポットワンセグサービスの実験を実施
◆13.中野まつりでエリア限定ワンセグの実証実験
◆14.「au one」ポータルにおける新コンテンツ「au one おこづかい」の提供開始
~au携帯電話・PC向けにポイントエンタメサービスを提供~
◆15.キャッチネットワークが、地域情報化推進審議会を新しく設置
◆16.メディアッティ、緊急地震速報の提供エリア拡大
◆17.浜田市三隅ケーブルテレビがJC-HITS サービスを利用開始
◆18.ひまわりネットワークが地域密着『データ放送』をスタート!
~地上デジタル放送・コミュニティチャンネル『デジタル12』に登場~
◆19.イッツコムが運営するコミュニティFM放送
『FMサルース』の番組がハワイで放送開始
◆20.横浜市青葉区、イッツコム、FMサルースが防災協定締結
―地域メディアとの連携強化による「安全・安心のまちづくり」の推進!
◆21.「FairCastR-子ども安全連絡網」が「2008年度 グッドデザイン賞(Gマーク)」を受賞
~「地域で子どもを守る取り組みへの実用性の高さ」について、高い評価を獲得~
◆22.マイクロアド運営の「meromero park」、メロ広場「ラブメロビレッジ」を開始―占い・くじ機能で
ユーザーアクティブ性の向上を促進
◆23.次のスターを発掘!「Ameba(アメブロ)」が日テレ「夜明けのマルシェ」と連動企画を実施
◆24.日本社会情報学会(JASI)九州支部が2008年研究会を開催
―“九州発信・地域情報化”「ICTを活かした持続可能な地域社会と人材育成」
◆25.ケーブルテレビ研修『デジタル測定基礎実習2日間』
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