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第360・361合併号 「光の道」にケーブルテレビはどのように与していくのか」
[2010.12.27号]
12月12日、日付がかわった日曜の夜中に、テレビをつけると、NHKで『ドキュメント20min.「なれるかな?にんきもの」』という番組が始まった。ゆるキャラの「ひこにゃん」が冒頭に出てきたので、思わず録画ボタンを押した。
「すぐに見ないでなぜ録画ボタンを?」と疑問に思われる方もいるかもしれないが、テレビをつけたのは、その日の昼間録画したNHKの『笑いがいちばん』やTBSの『噂の東京マガジン』、夕方録画した『笑点』を見ようと思ったからである。日曜の深夜は、この録画番組のタイムシフト視聴が定番になっている。
落語が好きなので、その系統の番組を中心に録画する。家人は、ちょっと長めのミステリーを中心に録画するので、すぐにHDD内蔵STBの録画残量時間がなくなってしまう。けっこう、しばらく消さずにとっておこうという番組もあるから、現在のSTBの録画可能時間がHDベースで何時間であるかは認識していないが、7~8時間くらいの録画幅で、録画して、視聴して、消して、ということを繰り返している。
2~3日出張に出掛けたりすると、すぐに録画したお笑い番組がたまって、夜中に、一人静かに落語番組を見て、消しておく、ということもある。しかし、この落語番組、特にNHKの『日本の話芸』あたりになると、有名な大御所が、いいネタを掛けるので、ちょっとすぐに消すわけにはいかない。
こうして、いつも「録画可能時間が残りわずかです」という表示にせかされるように、見ては消し、また録画しては、見ては消し、という流れになる。
最近では、BS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』という番組が、録画のラインナップに加わった。何でも、家人の姪から、「ぜひ見て欲しい」というリクエストがあったのだとか。
リクエストに至る経緯は、想像するに、どうもこのような感じだ。
姪は、もともと居酒屋好きな性格であったのだろうが、それがどうも本人も意識しないままに心の奥底に隠れていた。ある頃から、何か、心の奥底からムクムクと盛り上がるようなものを感じるようになったのだが、それがいったい何であるかはわからなかった。
ある時、居間においたBSも視聴できるデジタルTVでテレビを見ていると、たまたま、『吉田類の酒場放浪記』にめぐり合い、「これだ!」「こういうところに行ってみたかったんだ!」という強い思いを感じた。 それから、毎週録画しながら、見るようになり、「行ってみた~い!」という気持ちはさらに強くなっていった。しかし、吉田類の番組で紹介されるような居酒屋は、あるいはテレビに出てきた居酒屋ではなくとも、世間の居酒屋は、中年女が、一人でひょいと暖簾をくぐれるような雰囲気ではない。
そこで、「そうだ、筆者と一緒に行けばいいではないか。そうだ。そうだ。連れてってもらおう」という風に頭の中で、シナリオが出来上がった。そして、「こういうところに行ってみたい!」というメッセージを的確に伝えるためには、番組を見てもらうのが、一番ということで、「ぜひ見て欲しい」ということになった。
この間は、二十歳になった姪の娘から、「私も二十歳になってお酒が飲めますから、ぜひ一緒に連れてって下さい」というメッセージを家人が預かってきた。そんなわけで、姪と姪の娘を連れた「居酒屋放浪プロジェクト」は、静かに滑り出しているのである。
嫌いじゃないものだから、ついつい夜中に、『吉田類の酒場放浪記』を見てしまうのである。先日も、昔、スペースシャワーのMさんに連れて行ってもらった青葉台のあるお店が紹介されていて、あの時のおいしさがよみがえって来るもんだから、「やっぱり、居酒屋っていいなあ」という思いが強まってくる。
正月にあった時にでも、具体的な行動計画が練られることになるだろう。一軒、行ってみたいと思っているお店が、東京・浅草の押上駅近くにある「もつ焼き稲垣 押上店」である。
いよいよその高さを増してきたスカイツリーの雄姿の向こうに、夕日が落ちていく様子を眺めて、さっと暖簾をくぐりたい。おそらくこのお店、スカイツリーが完成すると、おいそれと入れぬ混雑となるのではないか、と予想する。今のうちに、味見に行っておきたいと思うのである。(い)
◎「もつ焼き稲垣 押上店」電話03-3625-8895 住所:東京都墨田区業平2-17-8
http://r.tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13046230/
*ひこにゃんの話は、次号で。
【目次】
◆1.ポスト地デジの時代を視野に、日本ケーブルテレビ連盟が「JCTAトップセミナー」開催
◆2.KDDI製作「LISMOドラマ!」 J:COMチャンネルに登場!
~地上波では観られない「LISMOドラマ!」シリーズをJ:COMチャンネルで
無料放送!~
◆3.「光の道」の実現に向けたNTTの考え方
◆4.イッツコム、青葉区のコミュニティFM「FM サルース」の新コーナー
「絵本だいすき!」放送中!青葉区で活動中の約1,000 名の図書ボランティアが
おすすめの絵本を紹介
◆5.地域における情報流通を拡大させるメディア事業設計の共同研究
『富山メディアプラットフォーム』
~地域における映像コンテンツ制作/流通に関する協働の実証、
11月12日から実施段階に~
◆6.ZTV、コミチャンに地域密着型天気、交通情報、広告を放送
- 「コミネット」サービスの導入 -
◆7.Dpa、「地デジカの広告販促と商品化」の収益で、東京都内の福祉施設に地デジTVを寄付~
◆8.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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