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第435号「スマホに「ケーブルテレビ」のアイコンを」
[2014.01.10号]
栃木では、例年と比較すると、わりと暖かい正月を迎えた。午後には、近くの施設に入居している母親を訪ねた。前の日に、実家から一番近いスーパー「ヤオハン」で買ったどら焼きを袋から出して、目の前に持っていって見せると、「美味しそうなものがある」といって、手を伸ばし、すぐに頬張り始めた。
どこまでわかっているのかわからないが、その日は、わりとしっかりしているようだった。施設のコントロールされた食事で、体はやせたが、健康状態は、すっかりいいようだ。昨年4月半ばには、食べたものを喉につまらせ、1ヶ月半ほど入院することになったが、その後、退院してからは、何ごともなく過ごしている。
入院中、意識を取り戻してからは、正気に戻ったようにはきはきとしゃべっていた。しかし、施設に戻ると、あまり話さなくなった。たぶん、病院の緊張感と、施設のゆったり感と、刺激の違いなのだろう。
途中、お茶を飲みながら、5分ほどかけて、一個のどら焼きを食べ上げた。「食べる」というより、「食べ上げた」という感じなのだ。施設では、余分な間食はしないから、朝昼晩の食事が済んで、しばらくすると、いつもお腹は空いている状態にある。だから、面会の者が持ってくる、わずかばかりの差し入れは、貴重な嗜好品であり、ある意味、娯楽でもあるだろう。
どら焼きを食べ終わると、お茶を口に含み、口の中をすすぐようにして、ゴクリと飲み込んだ。お腹が満足したのだろう、しばらくすると、目を閉じて、眠りに入った。眠っているのかもしれないし、ただ目を閉じているだけで、眠っていないのかもしれない。
目を開いたので、「また来るよ」というと、小さくうなずいた。
翌日も、天気が良かった。ただ、風は少し強かった。久しぶりに、日光に出掛けることにした。初詣に、日光東照宮を訪れるのは、初めてのことだ。改修中の、陽明門の映像をテレビ画面で何度も見ているので、そんな気になったのかもしれない。
午後1時前の電車に乗れば、1時間ほどで、東武日光に着く。箱根駅伝の往路の勝敗の行方が決したあたりで家を出た。駅の待合室には、ラジオに耳を傾け、駅伝中継を聞いているおじさんがいた。家人が、iPad miniを取り出し、ラジコのアプリをダウンロードして、同じように駅伝中継を聞き出した。便利な時代になったものだ。
実家の最寄り駅である新栃木から日光までは、各駅停車が走っているのみである。浅草方面に1駅戻って、栃木駅からは、特急も利用できるが、20分ほどの違いに、特急料金を払うのももったいないので、各駅停車でのんびり行くことにした。それより、正月なので、特急は満席で取れないだろう。
風が強いので、車窓から、日光連山の山並みがはっきり見える。山頂は、それほど雪はかぶっていない。日光の駅に降りても、それほど寒くはなかった。駅前のロータリーから、バスに乗る。中禅寺湖には行かないバスであったが、東照宮は通るというので、乗り込んだ。
駅前から、東照宮へ行く道は、車の渋滞が出来ていた。バスは、人力車ほどのスピードで走った。運行管理センターからの無線は、「(次の)バス停に、前の中禅寺湖行きのバスに乗れなかった外国人が5人いるから、拾うように」という指示を出している。
そのバス停に着くと、乗降扉を開けた運転手が、乗り込もうとする外国人に、「ノー中禅寺湖。ネクストバス。アフターファイブミニッツ」と力強くいった。
いささかのためらいもない、自信に満ちた力強さ。みんな理解した。これまで、いくつもの観光地で、こうした外国人と交通機関に携わる人の会話を目の当たりにしてきたが、これほどまでに、自信にあふれた物言いは初めてだった。日光は、世界的な観光地で、外国人観光客が多いので、やはり場数の違いだろうか、と思った。
東照宮の参道の右側には、露天が立ち並んでいた。大勢の人が、参拝の帰りに、甘酒やココアなどの暖かいものや、小腹を満足させるイカ焼きや焼きそば、ジャガイモなどを買って食べている。
参道の右手にある輪王寺も何やら催しを行っていて、興味を引くが、まず東照宮へ参拝することにした。東照宮は、子供の時から何度も来ているが、回数は覚えていない。いつものように、順路に沿って、参拝する。欧米人も多いが、中国系の観光客も多いようだ。
「見ざる、言わざる、聞かざる」の前では、大勢の人が、記念写真を撮る。20年ほど前は、『写ルンです』などのレンズ付きカメラを手にした観光客が大勢いた。高級なカメラを首から掛けた観光客もたくさんいた。
今は、一眼レフなどのカメラを抱えている人は少なく、みんなスマホやiPad miniで写真を撮っている。
左甚五郎の眠り猫をくぐって家康公が眠るという奧宮にも参拝する。樹齢何百年という杉木立の中に、すべてが包まれている。陽明門では、改修の際に見つかった鶴の絵も見た。鳴き竜も久しぶりに見た、聞いた。すっかり冷え込んできて、参道の下りでは、甘酒と焼とうもろこしを腹に入れた。5時過ぎの電車に乗り込み、居眠りをしながら、実家に戻った。3台のHDDは、順調に録画を繰り返している。
年末29日の夕方に栃木に戻って、翌日は、なんだかんだと掃除や正月の準備に明け暮れた。
Smart TV Boxを申し込んでから12月10日の設置工事までに時間がなかったので、auのID登録のはがきの到着が間に合わず、12月10日は、Smart TV Boxを仮登録で設置して年内に本登録をする予定になっていた。31日になって申し訳ないが、本登録の作業に来てくれるようケーブルテレビに電話を入れようと思っていたが、30日の夜の12時にテレビがブラックアウトした。何が起こったかわからないのでそのまま眠り、翌朝、8時過ぎにメールを入れ、コールセンターに電話も入れた。
12月10日に作業をしてくれたSさんから、9時過ぎに、メールを見たと電話があり、すぐに来てもらった。原因は、「仮登録の有効期限が切れて、解約状態になった」から。KDDIのセンターに電話をしてもらって、本登録を済まして、しばらくすると、STVBは復活し、テレビが映りだした。このSmart TV Boxは、本当に、KDDIのセンターに直接ぶらさがっているんだ、と実感した。 (い)
【目次】
◆1.JCN関東が春日部市と「災害情報等の広報に関する協定」を締結
~JCN関東チャンネルで緊急時に災害情報を提供~
◆2.株式会社ジュピターテレコム 2014年 年頭所感
◆3.三木市とジェイコムウエスト「災害時等の緊急放送における協定」を締結
~J:COMチャンネルで緊急時の災害情報等を提供 ~
◆4.芦屋市とジェイコムウエスト「災害時(等)の緊急放送における協定」を締結
~J:COMチャンネルで緊急時の災害情報等を提供 ~
◆5.マンション向け電力サービス「J:COM電力」九州エリアで提供開始
◆6.イッツコムならいつでも安心。お電話で、訪問で!
月額サポートサービス「イッツコムとことんサポート」を新設
~ イッツコムライフを安心・お得にサポートします ~
◆7.「コンテンツ・トップセミナー」開催
◆8.須高ケーブルテレビ、総務省 平成24年度 地域公共ネットワーク等強じん化事業
「地域ケーブルテレビネットワーク整備事業」概要説明会開催
◆9.キッズステーション12月度《機械式ペイテレビ接触率調査》
F1、F2層、4~12歳男子、及び、未就学児のいる世帯*1 で平均接触率トップ
*2を獲得
◆10.テレビユー福島、地域情報番組「はぴスタ」で視聴者参加型コーナーを新設
◆11.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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