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放送・通信連携時代の「多チャンネル × VOD」市場の動向と将来展望 ―地上波、ケーブル、衛星、BB配信の連携と競争環境―(2006年版)
◆発行日:2006年1月15日
◆価格:94,500円(税込)
◆A4版331頁
◆調査期間:2005年10月~12月
★おかげさまで完売いたしました★
概要
わが国では、2003年12月に地上デジタル放送が開始され、普及の途上にある。その後も、世界の先進国でデジタル化が進められている。一方、インターネットは瞬く間に世界に普及し、これまでの通信、これまでの放送を収斂しそうな勢いで、放送・通信連携サービスを提供するようになった。
80年代は、デジタル交換機の導入で、通信分野のデジタル化が行なわれ、90年代半ばより、放送分野のデジタル化が始められた。そして、今、IP化が進展している。
衛星テレビは、世界を小さくしたが、衛星を個人で持つことは不可能に近い。しかし、インターネットは、個人が自由に情報を発信することを可能にした。音楽コンテンツや映像コンテンツが世界中を駆け巡るネットワークが整備され、家庭のテレビやPCばかりでなく、携帯電話等のモバイル端末でも、音楽や映像を楽しむことができるようになった。今や、携帯電話やPCで、情報を検索する日常生活に慣れたユーザーには、音楽だけでなく映像コンテンツに対する「オンデマンド」欲求が醸成されている。今後1年ほどで、すべての通信機能を持ったディスプレイ付のデジタル機器には、映像コンテンツが配信可能となるであろう。デジタル・コンテンツがネット上で流通する「DCD&CBA(デジタル・コンテンツ・デリバリー&コミュニケーション・ビジネス・エイジ)」を迎えることになった。
本レポートでは、地上デジタル放送、「多チャンネル×VOD」市場を取り巻く環境の変化、主要な「多チャンネル×VOD」事業者の概要を紹介し、今後の「多チャンネル×VOD」市場の動向を予測している。
ポイント
・「デジタル放送推進のための行動計画(第6次)」のポイントと課題
・「多チャンネル×VOD」市場の拡大予測の考え方
・HITS導入で進むケーブルテレビの「多チャンネル×VOD」プラットフォームの整備
・400万加入を達成したスカパー!の多面展開
・FTTHアクセスサービスの加入増で、IP多チャンネル×VOD市場の拡大の可能性
・GyaO、TVバンクで始まった無料広告モデルと有料加入契約増への挑戦
・米国ケーブルテレビ業界の動向(2005年中間期)
・英国デジタルテレビ普及状況(2005年中間期)
<目次>
第1章 「多チャンネル×VOD」市場を取り巻く環境変化
- 放送・通信連携時代における「多チャンネル×VOD」市場への道
(1) 米国の多チャンネル普及率は85%、日本は20%
(2) 電話局から始まったデジタル化、そして今IP化
(3) 放送のデジタル化の先陣を切った米国のディレクTV
(4) わが国でも多チャンネル市場の競争が始まる
(5) 「多チャンネル×VOD」市場の拡大競争
(6) IPで地上デジタル放送を再送信 - 地上放送のデジタル化
(1) 情報通信審議会「第2次中間答申」のインパクト
―いよいよ地上デジタル放送普及促進のために、IP、衛星を投入
(2) 「デジタル放送推進のための行動計画(第6次)」で地デジ普及を促進
(3) 「第6次行動計画」のポイントと解説 - 「次世代ブロードバンド構想2010」の推進
(1) わが国の高度情報化政策の変遷
(2) FTTH利用に関する経緯
(3) 「次世代ブロードバンド構想2010」のポイント - 「次世代IPネットワーク推進フォーラム」設立
第2章 わが国の「多チャンネル×VOD」市場の拡大予測
- 「多チャンネル×VOD」市場の拡大の方向性と考え方
- ケーブルテレビの「多チャンネル×VOD」市場の拡大予測
- スカパー!+ピカパー!の多チャンネルサービスの拡大予測
- ブロードバンド加入契約数の推移予測
- テレビやパソコンを端末にした「多チャンネル×VOD」市場の拡大予測
(1) ブロードバンド映像配信事業の動向
(2) テレビを端末にした「多チャンネル×VOD」市場の拡大予測
(3) パソコンを端末にしたブロードバンドVOD市場の拡大予測
第3章 ケーブルテレビの現状
- 現状のポイント
(1) 地上デジタル放送の普及に貢献
(2) ケーブルテレビの現状 - ケーブルテレビの現状と推移
(1)ケーブルテレビの普及状況
(2) ケーブルインターネット接続サービスの普及状況
(3) ケーブルテレビ事業者の光化・広帯域化の現状
(4) ケーブルテレビのデジタル化対応状況
(5) ケーブルテレビの経営状況 - HITSシステムの導入で進むデジタル化、多チャンネル化
(1)(株)i-HITS
(2) ジャパン ケーブルキャスト(株) - 連盟傘下のNGFが事業化を目指す「CCBank」
- NTTコミュニケーションズの「ケーブルテレビ事業者向け「TS-VODサービス」
<参考>「NTTCom TS-VODサービス」ヒアリング概要 - c.LINKで高速インターネットを実現するケーブルテレビ
- ケーブル業界の最新トレンド
(1) KDDI、東名阪でケーブルテレビ事業者と電話サービスで協業
(2) JDS、地上光伝送ネットワーク基幹網を利用し、J:COMグループへの配信開始
(3) 地上光伝送ネットワークでデジタルハイビジョンチャンネルを独占配信
―J:COM TVで「FOXlife HD」、「Discovery HD」スタート
(4) ジュピターテレコム、関西マルチメディアの経営権を取得
(5) アイセイフティ「交通安全サービス」実験について
―子どもの存在をドライバーに知らせ、交通事故低減を目指す実験を開始
(6) tvkと横浜市内ケーブルテレビ10社が協力協定締結
(7) (株)i-HITSが(株)ケーブルメディア四国とVODサービス実証実験を開始
(8) 松下電器から次世代STBが2006年春登場
(9) 東海地区でVODサービスの実証実験を開始
第4章 衛星多チャンネルサービス
- (株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズ
(1) 経営指針「中期ビジョン(2005~2010年度)」
(2) スカパー!の基本的な2つの方向性
(3) コンテンツアグリゲーションの強化
(4) STB供給体制の再構築―スカパーマーケティングによるSTBレンタル
(5) 衛星による地上デジタル放送の再送信
(6) オプティキャスト(ピカパー!)の展開
(7) ケーブルテレビ事業への進出
(8) オン・デマンド・ティービーと提携したVODサービスの展開
(9) キャスティング・グリッド
―「グリッド・コンピューティング」を応用した多チャンネルIP映像配信技術
(10) モバイルサービスの開発 - モバイル放送(株)
第5章 「多チャンネル×VOD」市場のプレイヤー
- (株)ジュピターテレコム/J:COMオン・デマンド
- (株)ビック東海/おうちdeシアター
- ビー・ビー・ケーブル(株)/BBTV
- KDDI(株)/光プラスTV
- (株)ケイ・オプティコム/eo光テレビ
- (株)オプティキャスト/光Perfec TV!
- (株)ぷららネットワークス/4th MEDIAビデオサービス
- (株)オンラインティーヴィー/OnlineTV
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)/ OCNシアター
- (株)オン・デマンド・ティービー/オンデマンドTV
- (株)USEN/ GyaO
- ゲオ・ビービー/GEO@チャンネル
- KDDI(株)/Powered Theater
- (株)フジテレビジョン/フジテレビ On Demand
- (株)東京放送(TBS)/TBS BooBo BOX
- 日本テレビ放送網(株)/第2日本テレビ
- (株)ネオ・インデックス/ネクステンシブVOD
- ジュピターVOD(株)
- (株)カルチュア・コンビニエンス・クラブ
【資料編】
◆ 米国ケーブル業界 「2005年中間期産業動向」(NCTA資料より)
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.盛況の通信市場
Ⅲ.ケーブルを技術リーダーとする1,000億ドル投資
Ⅳ.ケーブルは米国をブロードバンド革命へ導く
Ⅴ.ケーブルは家庭のデジタルTV移行に貢献
Ⅵ.視聴者増のケーブル番組
Ⅶ.ケーブルは加入者にパーソナルメディアを提供
Ⅷ.市場リーダーとしての社会的責任
Ⅸ.産業統計
◆ 英国のデジタルテレビ普及状況 「英国Ofcom2005年第2四半期報告書」
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