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第345号 「ケーブル業界が全国ふるさとコンテンツ配信事業を開始」

[2010.04.25号]

 季節は、すっかり春だというのに、寒波が来たり、朝夕冷え込んだりと、天候不順に見舞われ、野菜がすっかり高騰している。この間まで、2Lサイズの大根が198円(安い時には、158円。目玉商品になる時には、98円)で売っていたのが、今は258円くらいになっている。
 しらすおろしにしたり、なめこおろし(「なめこおろしそば」もあり)にしたり、さつま揚げを焼いて、大根おろしと一緒に食べたりと、簡単な酒のつまみとして最近重宝していた。しかし、このところの高騰で、手が出しづらくなっている。
 今までは、検見川浜の駅下のスーパー「一直線」や関西系大型スーパーイズミヤの地下食料品売場を散歩がてらに回ったり、隣の稲毛海岸の銀行に行ったついでに、駅下のスーパー「いちばん線」やイオンの地下食料品売場をのぞいたりして、大根が安かったりすると、思わず、2本くらい買っていた。
 しかし、258円となると、ちょっとためらってしまって、もう少し安くなるのを待とうという心境になる。哀しいのは、それほど大きくなっていない、むしろ痩せた大根が、158円くらいの値札を掲げられて、申し訳なさそうに売場に並んでいる光景である。そういった大根を出荷しなければならない農家の方々は、もっと哀しいのかもしれない。今は、少なくとも、お金を出せば、たとえ痩せた大根であろうとなんだろうと、食べられる環境にあることに感謝しなければいけないのだろう。

 でも、ふと頭をよぎるのは、最近政治の話題の中で、これまで以上に幅をきかせてきた消費税の増税だ。「近い将来30%もやむを得ない」というような話が出てきて、この先、景気が好転して、収入増が期待できるような状況でないことを考えると、商品の値段がかなり下がらない限り、一般庶民にとっては、口に入る食べ物が、約3割近く減る、ということだろう。あるいは、食料の質を下げて、満腹感を維持するか。
 広島出身で、ある出版社を経営する業界の大先輩が、ある年の暮れのある会の忘年会で隣に座り、何の話からか、戦後の食糧難の時代の話をしてくれた。先輩は、「イザワくんよ、腹が減るというのは、ひもじいぞ~」とそのひもじさを顔いっぱいに表現してみせた。その顔は、《このひもじさが、この先輩の原動力のひとつになっているのだろう》と強く思わせるものだった。今でも、その顔は忘れていない。ケータイのメールニュースに目をやると、「もやし」が大人気だという。野菜類が高い中で、安くて量が出る食材だからだそうだ。

 朝の連続テレビ小説は、「ウェルかめ」が、3月27日に終了し、3月29日から「ゲゲゲの女房」が始まった。NHK総合放送では朝8時のスタートになっているが、HDDに録画して、夜中、ビールを飲みながら見るのが、楽しみのひとつになっている。昨年4月29日、米子の中海テレビ放送の取材の帰りに、境港市に行き、水木しげるロードのお店で「ゲゲゲの女房」の本を購入し、読んでいるので、余計に興味もわく。
 水木しげるさん(本名:武良茂)の妻、武良布枝(むら・ぬのえ)さんが生まれ育った安来市大塚をネットで検索してみると、なるほど、だいぶ山の中のようである。しかし、安来市には、名園と横山大観や近代日本画家を中心とした私立美術館として世界的に有名な足立美術館(あだちびじゅつかん)がある。
 この連ドラの影響は、NHKの視聴率にとどまらず、観光や物産など、さまざまな経済効果をもたらすだろう。もうすぐやってくるGWや夏休みなどは、安来市大塚、足立美術館、鷺の湯温泉(美術館の隣にある)、境港の水木しげるロードなどを回るツアーバスで混雑するだろう。

 ちなみに、3月27日に放送が終了した『ウェルかめ』の初回から最終回までの平均視聴率は、「関東地区で13.5%、関西地区で10.8%」だった(ビデオリサーチ調べ)。関東地区の13.5%は、その前に放送された川越を舞台にした『つばさ』の13.8%を下回って「過去最低」とか。テレビの視聴率は、「共通のものさし」として存在し、ある目安になっていることは事実だが、ネットで検索してみると、それなりにファンがついて、賑やかそうである。
 筆者もそれほど見ていたわけではないが、自然や環境、ウミガメをテーマにしていただけに、そういうところに興味のある人は、はまっただろう。観光にもよい影響を与えているのではないだろうか。
 多様化の時代の中で、過去と比較して、「視聴率が最低」という情報だけを一人歩きさせてしまっていいのかな、という気がする。ここは、ビデオリサーチではなく、NHKの仕事になるのだろうが、どこかで海のゴミを拾う運動に参加する人が増えたとか、何か、別な社会的な効果があった、というような情報も、連ドラの放送終了後も何らかの形で、提供されていいのではないだろうか。放送が終わったら、それで、そのコンテンツの役割は終わった、ということではないだろう。http://wellkame.com/ NHKには、「おしん」というよく働くコンテンツの歴史もあるし。
 そういえば、安来市にも、ケーブルテレビが立ち上がる動きがあるようである。益田市にもできるので、島根県は、ブロードバンド 100%整備に近づいてきた。(い)


【目次】

◆1.JCTAが「全国ふるさとコンテンツ配信事業」を開始
    ―オールケーブルで地域コンテンツを制作・配信
    JCTA共同制作番組「け~ぶるにっぽん -仕事人列伝-(12本制作) 」

◆2.世界最大の技術者組織IEEEが科学技術を活用し、アースデイを支援
    ―代替エネルギーの革新におけるIEEE会員の取り組みにより、資源の効率性を高め、
    地球資源の寿命を延ばす

◆3.J:COM、デジアナ変換に対応。アナログ停波後にテレビ視聴者をサポート
    2011年7月24日から2015年3月末日までの期間限定で実施

◆4.2010年3月末 J:COM総加入世帯数は329万3,200世帯
    - RGUは600万を突破。デジタルサービス加入率は93% -

◆5.KDDI、株式会社ジュピターテレコムへの資本参加し、住友商事株式会社との協力強化へ

◆6.ベイコムで韓流イベント。春の新作ドラマ「名家」先行試写会&フィソンミニコンサートを開催

◆7.<CS放送キッズステーション> <京セラ> <全国私立保育園連盟>共同による
    食育推進プロジェクト―2010年度、「おやこでクッキング」の新たな取り組みについて
    キッチンでできる環境活動「キッチン・エコ」

◆8.BNMUX、出力端子数や出力レベルが自在に設定可能な 高出力分岐増幅器 を新発売

◆9.マスプロ電工が、地上デジタルチューナーを新発売
    2011年の完全移行に向けて、地デジ普及を促進

◆10.マスプロ電工、業界No.1の低雑音を実現したコンパクトサイズのUHFラインブースターを新発売
    ―地上デジタル放送のブロックノイズ画面を改善

◆11.スカパーJSAT・ソニー、2010 FIFAワールドカップを3Dで放送
    スカパー! で「Sony Presents 『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ 3D』」を放映

◆12.シード・プランニング社が、「家庭用3Dテレビと3D対応機器の市場動向と普及予測」を発表

◆13.「ひかりTV」が100万会員を突破
    ~記念キャンペーン、『いったよ100万!キャンペーン』を実施~

◆14.NTTぷららが、宅内ネットワーク製品の「ひかりTV」動作確認結果を公表

◆15.地上波で放送中のテレビドラマ、「ひかりTV」の「TBSオンデマンド」で見逃し配信開始

◆16.NTTBPが、スターバックス コーヒー店舗における期間限定「お試しインターネット接続サービス」
    を提供

◆17.NHK放送研修センターのご案内

    ◎ケーブルテレビ研修~営業~「何がナンでも 加入促進」

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