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第346号 「次代のサービス開発目指し日本ケーブルラボが本格始動」

[2010.04.30号]

 最近18時を回ると、出掛けている時には、出先からケータイで、自宅でパソコンに向かっている時には、パソコンから川柳を投稿している。眠れない夜には、布団の中から、ケータイ電話のキーを押し、朝を迎えてしまうこともある。
 筆者が投稿している川柳サイトは、「ベッキーのデジ川柳」といって、ジャパンケーブルキャストが運営しているものである。たしか3年前の3月から始まったから、今年でもう3年になる。 http://digisen.jp/pc/
 5枚の画像がお題になり、その画像からイメージされたものを「5・7・5」の文字に表して、ケータイ電話から投稿する。昨年の7月1日からは、PCからも投稿できるようになり、7月31日からは、「コメント機能」が付加された。
 このコメント機能が加わって、投稿者同士がコミュニケーションを取れるようになった。それまでは、「この句うまいなあ~」と思っても、それを相手に伝える手段がなかった。(すでに、顔見知りで、お互いにメールアドレスを知っている場合は、お互いやり取りはしているでしょうが)しかし、それを伝える手段が出来たのである。
 最初のうち、「『コメント機能』といわれても、いったい誰にどんな風にコメントしたらいいのか」と、様子見をしていた。筆者の場合、それまでに、川柳を長くやってきたわけではない。ケーブルキャスト社のニュースリリースで、「ベッキーのデジ川柳」というサービスが始まると知り、よくよく読んでみると、賞金が10万円という活字が目に飛び込んできて、それに目がくらんで始めているから、いたって動機が不純なのである。
 このデジ川柳に投稿してこられる方の中には、その世界で、それはそれは高名な方もいるだろうし、芸術的な域を目指している方もおられるだろう。賞金に目がくらんで、川柳を始めたような者が、「この川柳、すごく良かったです」などと、気安くコメントを送っていいものか、などと柄にもなく逡巡していた。「やはり、それぞれの世界に、しきたりや礼儀といったものがある。それがわかるまでは、あまり軽率な行動はしない方が……」と。しかし、逡巡していたのは、一晩くらいで、「やってみなければわからない」と、気質や性格が近そうな方に、コメントを送ってみた。そうしたら、当然といったらおかしいが、返事が返ってきた。先方も、「このコメント機能は、こういう風に使うのか」と身を持って経験し、理解したようである。

 逡巡していたのは筆者ばかりでなく、全国からデジ川柳に投稿してくるみなさんが、それぞれに「見知らぬ方に、気安く送っていいものか」と迷われていたようで、その後、「とにかく送ってみよう」と意を決されたのであろう、コメントのやり取りが次第次第に増えてきた。3ヶ月もすると、今までなかったのが不思議なくらい、「コメント機能は、サービスが始まった時から、あったじゃない」というような雰囲気で、コメントが飛び交うようになった。
 サイトでは、「今日の一句」というコーナーがあり、運営側で「これは」と思った一句がピックアップされる。そうすると、全国の投稿者から、「祝コメ」(お祝いコメント)が、届く。「今日の一句」に選ばれれば、当然、みなさんから祝福のコメントが届くが、普段でも、「う~ん。なるほど」と唸るような一句、「ははは……」と笑ってしまうような一句には、コメントが寄せられる。筆者は、4月27日現在で、このコメント数が、240件である。
 投稿者間でやり取りされるコメントの内容から、俳句や川柳の投稿の世界で、有名な方がたくさんいることがわかってきた。さらに、投稿俳句や川柳のサイトがたくさんあることもわかってきた。名うてのみなさんの投稿ネームは、別の俳句のサイトや川柳のサイトを覗いてみると、かなり見掛けるのである。有名な賞を取られている方も何人もいるようだ。別なサイトでは、デジ川柳でみせる顔とはまた違った味をみせていて、奥の深さを知るばかりである。コメント数が、1600を超えた方もおり、1000コメに到達した方も数名いるようだ。
 4月26日からお題がかわり、5つの画像の内の一つが、ボックスを上においたアナログTVの画像となった。早速に、「アナログTVを惜しむ声」や「アンテナにお金が掛かったのは想定外だった」というような句が、全国から寄せられている。
 筆者も、「アナログの文字が画面いっぱいに広がる」というような句を投稿したが、「可笑しい」とコメントが返ってきていた。それが、240番目のコメントである。
 デジ川柳の世界は、朝が早い。6時を過ぎると、今日の新しい新鮮な句が全国のあちこちから投稿されてくる。そして、コメントが行き交う。こうした双方向性は、極めて重要である。
 同じ画像をみて、それぞれがイメージするものはそれぞれ違う。 いろいろな人生があり、いろいろな考え方がある。そういうことを改めて認識し、相互に理解することは、大切なことである。理解し合えるのかは、わからないが、その仕組みがあることが、重要である。
 筆者も、4月25日に、久しぶりに今日の一句に選ばれる光栄を得た。しかし、なかなか、ここに選ばれるのはたいへんだ。そこで、最近考えていたのである。「今日の一句」は、無理でも、「今日の最後の一句」をねらおうと。
 投稿した句は、投稿順にサイトに掲載されるが、「今日の最後の一句」は、スタッフがシステムの作動を停止する時に決まる。その時間帯が、18時くらいから、19時くらいの間なのである。この「最後の一句」をねらう人が増えてきて、誰が最後になるかというレースが暗黙のうちに月曜から金曜まで展開されている。
 勝負のカギは、スタッフの残業次第。毎日、18時が近づくと、いつどのタイミングで投稿するか、真剣になる。
 桜も散り、全国のあちこちで、最後の一句をねらった人が投稿する姿を思い浮かべるというのが、今、ひそかな楽しみになっている。(い)


【目次】

◆1.一般社団法人日本ケーブルラボが、記者説明会を開催

◆2.JDSが、ケーブルテレビ事業者モバイルサイト構築・運用受託サービス
    ”Cable Gate”の本格サービスを開始に

◆3.イッツコムのキャラクターネーミングが『コムゾー』に決定
    ~ マスコットキャラクターネーミング応募総数3,819通 ~

◆4.イッツコム、“アニメ 冬のソナタ”で話題の「DATV」を提供開始
    ~韓流・華流の厳選ドラマや映画を放送「DATV」をどこよりも早く放送スタート~

◆5.「iTSCOM オンデマンド」にて3Dコンテンツの配信を4月28 日より開始
    ~ ハイビジョンで、より臨場感溢れる映像をお届け ~

◆6.横浜ケーブルビジョン、イメージキャラクター「テレミン」グッズに新作が登場

◆7.横浜ケーブルビジョン、スーパー特売情報「得する!そうてつローゼンTVチラシ」を放送開始

◆8.JCN、デジアナ変換の暫定的な導入方針を決定
    ~お客様のアナログテレビ等の継続使用ニーズに期間限定で対応~

◆9.テクノロジーネットワークス、由利本荘市(秋田県)のデータ放送サービスへ
    ニュースなどのコンテンツを提供開始 

◆10.ネットオフ、CCCと資本・業務提携。CCCは2010年度中にTSUTAYAで中古本事業を
    フランチャイズ展開
    ~ネットオフ、CCCは相互に買取書籍を商品供給、ネットオフが運営する「イーブックオフ」では
    年内にTポイントサービスを開始~

◆11.NHK放送研修センターのご案内

    ◎ケーブルテレビ研修~営業~「何がナンでも 加入促進」

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