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第236号 「米国でも電話会社が多チャンネル市場に食指」
[2005.09.12号]
今日、午前中に、稲毛海岸の東京三菱銀行に行った。払わずにきた税金を払わなければならないので、フロアのソファに座り、順番を待っていると(30後半の、あるいは40前半の)女性が来て、手のひらの静脈の紋様で本人確認をする「スーパーICカード東京三菱VISA」の案内パンフを持ってきた。「静脈で本人確認をする当行だけのサービスです」といってパンフを渡して去った。
<どうして、「どうやったらカードを新しいものに切り替えられるのか。何の書類が必要なのか。何が特長なのか」の説明をしないで、パンフを手渡しただけで去っていくのだろう。「順番を待っている暇な時に、あるいは時間のある時に読め!」ということなのだろうか。はたして、真剣に読む人がどれだけいるだろうか。大多数のパンフレットが、そのままクズカゴに捨てられてしまうのではないだろうか。これで「情報提供した。仕事をした」と彼女は思っているのだろうか?>と思っていると、番号を呼ばれた。窓口の(確実に40過ぎの)女性に、書類を渡して、再びパンフを見ていると、また彼女が近づいてきて、「他行にはない当行だけのサービスです。ぜひこの機会に」と『決め』にかかってきた。<え~。いきなりそこにいってしまうわけ~>と驚きながら、「どういう手続きが必要で、何の書類が必要なんですか?」と質問すると、「登録してある印鑑と身分を証明するものが必要で…」までは聞こえたが、その後の詳しい話は左の耳から右の耳に抜け、「3週間ほどかかる」という言葉だけがかろうじて引っ掛かった。そして、彼女は付け加えた。「当行だけのサービスですので、他行(のキャッシュディスペンサー)やコンビニなどでは、使えなくなりますが…」と。「エッ。セブンイレブンとかのコンビニで使えないの?」と聞き返すと、彼女は、「当行だけのサービスなものですから」と繰り返した。「はい。わかりました」というと彼女は再び去っていった。
「どうせみんな順番待ちで、暇なんだから、最初からパンフを渡して、手短に説明をしてくれる方が、よっぽど情報が伝わるだろうに」と思ったが、いま書きながら、もしかすると、彼女は、パンフを渡して、反応のある人には少し詳しく説明するという2段構えの手法を使っているのかもしれないな」と思った。
しかし、最先端の便利なものを利用しようとすると、静脈の紋様を登録しなければならず、その登録時に少しく時間を要し、しかもカードができてくるまでには3週間かかり、さらに他行やコンビニでは利用できなくなる、という不便さも覚悟しなければならない、というのは、便利なのか不便なのか。まあ、安全を最優先に考えれば、静脈での本人確認が、最も確実なのだろう。
だが。我が社の銀行口座には、盗まれたら(本当に明日を待たず、今すぐに)困るけど、「こんなにもの大金を盗まれてしまった」というような金額のお金はない。
パンフを読み返してみると、「ご預金に対する補償は最高500万円」とある。申し込みができる人は、「満20歳以上で安定した収入がある方、もしくは20歳以上の学生」とあり、例によって、細かい文字で、≪ご入会にあたっては所定の審査がございます。審査の結果により、お客さまのご希望にそえない場合は、「ICキャッシュカード」(発行手数料2,100円〔消費税込〕/5年ごと)を発行させていただきます。なお、その際は、「ICキャッシュカード」の初回の発行手数料はいただきません。≫とある。VISAの審査に通らなくても、ICキャッシュカードは手に入るということだ。
先日行った銀座8丁目の東京三菱銀行のキャッシュコーナーでは、これまでのATMマシンに加えて、ICキャッシュカード専用ATMとICキャッシュカードの利用を優先させながらもこれまでのカードも利用できるICキャッシュカード対応ATMが並んでいる。
ICキャッシュカード専用機の前に並ぶ人はもちろんいない。空いているので、駆け込んできた年配の男性が、ICキャッシュカード専用機にカードを突っ込み、弾かれたようで、「どうしてこれ使えないんだ?」と傍に立っている30前後のお姉さんに文句を言い、「これはICキャッシュカード専用機なものですから、申し訳ありませんが、あちらの機械をご利用いただけますか」と優しく言われて、「ああ、そうなのか」と納得して、10人ほどの列の後ろに並んだ。
やがて、みんなICキャッシュカードのATMに替わっていくのだろうな。これまでの磁気カードから、ICカードへ替えるのに、どれくらいの期間とコストをみているのだろうか。全国のATMを順次切り替えていくわけだから、相当なコストがかかるのだろうな。
ICキャッシュカードに切り替えると、これまでの磁気カードよりも(期間限定で、例えば1年間)ほんの少しだけ高い利息がつくというような特典があると、交換もスムーズにいくのではないだろうか、などと思う台風14号の風の強い夜でした。(い)
【目次】
<保存版>米国ケーブル業界 2005年前期産業動向
(NCTA発表資料より)
I. はじめに (規制緩和の利点 ブロードバンドの利点)
II. 盛況の通信市場 (テレビ市場 高速インターネット市場)
III. ケーブルを技術リーダーとする1,000億ドル投資
IV. ケーブルは米国をブロードバンド革命へ導く
(高速インターネットサービス ケーブル電話サービス)
V. ケーブルは家庭のデジタルTV移行に貢献
(デジタルケーブル)
VI. 視聴者増のケーブル番組
VII. ケーブルは加入者にパーソナルメディアを提供
(ビデオ・オン・デマンド)
VIII. 市場リーダーとしての社会的責任
(メディアリテラシーの推進)
IX. 産業統計
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