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第353号 様々な視点から見直し、検討、改善が必要とされる地域力

[2010.08.12号]

 (8月4日)しかし、暑い。もう夜の11時になるというのに、クーラーの付いていない仕事部屋で、パソコンに向かっていると、汗がたらたらと流れ落ちてくる。それでも、開け放した窓から、たまに入ってくる風は涼しく、何となく秋風も感じさせる。
 もう1ヶ月も経たないうちに窓の外では、虫の音色が奏でられるようになるのだろうと思う。そう信じたい。
 「そう信じたい」などというのは、「これまでそうであったから、これからもそうだろう」ということがいえない事象が多くなってきているからである。むしろ、「これまでそうであったから、これからもそうだろう」ということを覆す事象が多発しているから、「これからも、これまでの常識を覆す事象が多発するだろう」と思って、心の準備から始まって、様々な対策を講じておいた方がいいかもしれない。
 例えば、「ここはマンションの2階だから、ここまで水が上がってくることはないだろう」という普段の思い込みは、覆される可能性は、けっこう高い。浜から2キロくらいだし、地震があって津波が押し寄せれば可能性は大いにある。「マンションの19階だから、さすがにここまでは水は来ない」という思い込みも覆される可能性もなきにしもあらず、というくらいに、考えておいた方が、本来的には正しいのだろうと思う。一般的には、「杞憂」といわれてしまうだろうが。しかし、大量の雨が降れば、「普通の常識」、あるいは「思い込み」、または「そうあって欲しいという期待や希望」、もっといえば「自己中心的な錯覚」で、『動かない』と思っている山も動く。
 「水と安全はタダ」という時代も、遙か昔になり、「水や安全はコストがかかる」ということは、もう誰も否定しないだろう。もともと、タダといわれた「水」や「安全」も、誰かがどこかで何らかの形でコストや役割を負担してきたものが、そのコストや役割を負担しきれなくなり、表面に現れてきたものだろう。(そのうち、空気もコストがかかるようになるかも。ボンベを背負って、生活するなんてことだって、ないとも限らない)

 すでに、窓の外では1匹、2匹、虫の声が聞こえている。しかし、だからといって、お盆を過ぎると、虫の声がかまびすしい、と信じていると、そうでないことになるかもしれない。お盆を過ぎても、秋風がそれほど吹かず、虫の声も、多少うるさくなるにしても、普段の年に比べると、そうでもない、という状況の中で、9月を迎えるかもしれない。
 そうした年が、何年も続いて、そのうち、虫の声が、本格的にうるさくなるのは、9月も半ばを過ぎた頃、というのが2030年くらいの常識になっているかもしれない。
 折々の美しさを誇ってきた日本の四季もそのうちなくなってしまうかもしれない。温暖化が続いており、そのうち日本は、今の温帯気候から、やがて亜熱帯気候の地域が多くなっていくだろう。
 九州あたりでは、もうすでに亜熱帯の植物が自生を始めており、そうした植物を作物としてうまく生育させる研究も進められているそうだ。
「北海道あたりでも、稲作ができる地域が増えるだろう」ということで、「今のうち、北海道の土地でも買っておくか」というような、冗談とも本気ともつかない話も、宴席の話題に出るようになった。おそらく、そうした展望を持って、北海道の土地を眺めている人もいるだろう。

 20年くらい前に、地方の歓楽街に行くと、東南アジア系の女性が多く働いているので、驚いたことがあった。みな東京には、行ったことはないといっていた。成田に降り立つと、そのまま働き場所の地方に、マイクロバスか何かで連れてこられて、働くというパターンである。
 そのうち、男女の仲がうまく結ばれて、その地方に住み着く女性も珍しくなくなった。日本では、東南アジアから農家の嫁を迎えた時代もあった。
 地球の温暖化が問題化し、日本が亜熱帯になる、といわれだした10年ほど前から、東南アジアの女性が日本に住みだすというのは、彼女たちの現実的な来日目的とは別に、大きな時間の流れの中では、「先遣隊がやってきている」のではないかと思うようになった。
 このまま温暖化が進めば、現在の亜熱帯の地域も、気候の変化で、熱帯地域に変わっていく。そうすれば生活環境も変わる。これまでの暮らしやすい環境を求めるならば、移動するしかない。
 すでに亜熱帯化していると思われる日本の九州あたりに、亜熱帯の植物が生育地域を広げてきているように、亜熱帯に暮らす人々も意識するとしないにかかわらず、種を残していくという生物的な直感で、新しく亜熱帯に変わる地域に生活の基盤を移しはじめているのではないだろうか、などと愚考する。

 暑くなると、これまで、何でもなかったものが、想定や想像を超えて、身に危険を及ぼす変化をすることが考えられる。電車のレールが暑さで想定以上に伸びる、というような変化もその一つだろう。例えば、いつもなら、笑って済まされる冗談に、上司が怒り出す、というようなこともあるだろう。無意識のうちに、押してはいけないコンピューターのキーを押してしまっていたというようなことも、なきにしもあらずである。
 いずれにしろ、朝、家を出て、無事にその夜、家に帰れることって、けっこうありがたいことなのだ、と思う。(い)


【目次】

◆1.社団法人日本ケーブルテレビ連盟が、「地域力」検討特別委員会を創設
    ―外部の有識者も交えた戦略会議として、ケーブルテレビの真の強みを追求ー

◆2.JCN主催  JCNプレミアコンサートin東京芸術劇場
    ウィーン・フーゴ・ヴォルフ三重奏団コンサートを開催
    ~JCNサービスご利用者 1000組2000名様を無料ご招待~

◆3.愛知県初!アイ・シー・シーがJC-dataを利用したデータ放送サービス開始!
    暮らしのお役立ち情報と使うことが楽しくなる高いデザイン性で
    視聴者に身近なデータ放送を実現

◆4.CNCI配信ケーブルテレビ18社がハイビジョン番組開始

◆5.即日予約完売!8月30日追加公演決定
    J:COMとAXNミステリーが開催する“参加型謎解きイベント”

◆6.プロテニスプレーヤーの杉山愛さんが初めてメインMCを務める環境体験番組
    「あつまれ!アースキッズ」9月4日スタート

◆7.大分ケーブルテレコムと日本デジタル配信、大分七夕まつり「府内戦紙(ふないぱっちん)」の
    モバイル向けリアルタイムライブ実験配信を実施

◆8.スターキャットが愛知大学の協力を得て上海万博を取材・放送

◆9.スターキャット、デジアナ変換サービスの実施を決定。
    アナログテレビ等の継続利用をサポート。
    2011 年7 月24 日から2015 年3 月末日まで期間限定で実施

◆10.神奈川県に「J:COM秦野・伊勢原」を開局~全国50局目、神奈川県内7局目~

◆11.塩釜ケーブルテレビが「宮城ケーブルテレビ株式会社」に社名変更

◆12.宮城ケーブルテレビとNTT東日本が「宮城ケーブルテレビ&フレッツ光」開始
    ~地域に密着したケーブルテレビ事業者が「フレッツ 光ネクスト」を
    活用したサービス提供~

◆13.NHK放送研修センター「ケーブルテレビ研修」案内
    ◎ケーブルテレビの顧客対応スキルアップ

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